米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):ハイテクが売られエネルギーが買われる上下入り交じる展開(2023年8月14日)

マーケットレポート

先週金曜日(2023年8月11日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):35295.0(+112.5)<+0.32%>
    US100(米国100株価指数): 15041.6(-112.0)<-0.74%>
    US500(米国500株価指数):4468.7(-3.3)<-0.07%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

8月11日の米国株は、US30は反転上昇したものの、US100とUS500は続落と、銘柄次第の値動きでした。

8月11日には、7月のPPI(卸売物価指数)の発表があり、前月比、前年同月比ともに市場予想を上回る結果となりました。
それを受けて、インフレが鈍ることへの期待が後退し、追加利上げの警戒感から取引開始直後は売りが優勢な展開となりました。

また、PPIの影響で2年債利回りが4.88%まで上昇し、割高感が意識されやすいハイテク株が売られる動きもありました。
エヌビディアは、3.6%の下降。
テスラ、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフトが0.6~1.3%の下降となりました。

逆に上昇したのが、ヘルスケアとエネルギーのセクターです。
エネルギーは7連騰となりましたが、これには国際エネルギー機関(IEA)の月報で、年内に石油在庫が減少し、石油の価格が上昇する可能性があると示されたことが背景にありそうです。

また、原油・ガス大手のオキシデンタル・ペトロリアムは、子会社が米政府から二酸化炭素回収に関する助成金を獲得したことにより、3.3%の上昇に。
またシェブロンは2.0%上昇で、原油高が支援材料になったと見られます。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月14日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、長い下ヒゲを伸ばして反転上昇する値動きとなりました。
平均足の実体部が短くなっており、終値ベースでの陰線転換は間近と考えられます。
しかし、ローソク足と平均足が複数回交わっており、現状ではレンジ相場とみられます。

<1時間足チャート分析>

1時間足では、上下に揺れる、流れがない展開が続いています。
長期サポートラインの手前で反転して、ローソク足が平均足を上に抜けることで、平均足は陽線に転換しました。
そこからは上昇が続いて、平均足より上で取引を終えました。
上下にある長期のサポートライン、レジスタンスラインのどちらを試すかに注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月14日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足が平均足を上から下に抜け、平均足も陽線から陰線に転換するという下降トレンドを示唆する形になっています。
またこの下落で、ダブルトップのネックラインを下抜けしている点も確認できます。
ここからの戻りのタイミングを見極めるためには、フィボナッチの各水準が基準にできそうです。

<1時間足チャート分析>

平均足は陰線の状態が続いており、その下をローソク足が推移している位置関係から、下降トレンドと考えられます。
そんな中、先週金曜日には大きく安値を更新して、中期のサポートラインが形成されました。
このラインを下方向にブレイクしながら、下落の流れが継続するかがポイントになりそうです。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月14日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

平均足は陰線が連続で出現しており、実体部も次第に長くなっています。
ローソク足が平均足の下に並んでいて、チャートの形状から大局は下降トレンドと考えられます。
先週金曜まで4陰連と売りが優勢、ローソク足が平均足を下抜けしてから陽線で引けたのは一度だけで、この点からも下降の勢いが見えます。

<1時間足チャート分析>

長期のサポートラインを下方向にブレイクしてからは、高値と安値が共に切り下げており、目先は下降トレンドが続いていると判断できそうです。
直近では上下動しながらも平均足より下での推移となっていますが、ローソク足が平均足の内部に入り込んでおり、一時的な陽転の可能性もあります。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年8月14日8時00分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
前週比の騰落率では、8銘柄がプラス推移ですが、一番上昇しているJP225でも+1.75%に過ぎません。
その中で米国株は、US30が3位、US500が9位にランクしています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2023年8月14日8時00分のもの)

S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)はわずかに増加、売り(Short)は大幅に減少で、差し引きすると合計(Net)の売りは3週連続の減少となりました。
Open Interest(総取組高)は、前週と大きく変わりませんでした。

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら

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