先週金曜日(2023年8月11日)のドル円動向振り返り
ドル円は円安になりました。
中国株が大きく下落したのを受けて、日中から夜にかけては穏やかな円高基調で推移しました。
しかし、米PPI(卸売物価指数)が市場予想を上回ると、一転して円安になりました。
米国債の利率が上昇したことも、円安への転換に寄与しました。
なお、ミシガン大学消費者態度指数が発表され、前回の数値よりも悪化しましたが市場予想よりも強い結果となりました。
また、消費者は来年以降のインフレ率低下を見込んでいることも示されました。
これを受けて一時的に円高になる場面がありましたが、円安トレンドが維持されて週末を迎えました。
本日(2023年8月14日)のドル円チャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月14日7時のもの。「Orderbook3」を表示)
「オーダーブック」を見ると、142円台後半から143円付近にかけて、厚い買い注文があります。
この水準にはサポートラインがあり、これが注目されている可能性があります。
また、145円台前半にも厚い買い注文が発注されています。
これは直近のレジスタンスライン付近であり、これを意識した注文だと考えられます。
その一方、144円台後半から145円付近にかけて、厚い売り注文を確認できます。
これは現在値付近であり、反落して円高になることを想定した注文の可能性があります。
また、145円台前半から146円付近にかけて、売り注文のまとまりがあります。
レジスタンスラインよりも円安水準で発注されており、このラインを意識した注文だと考えられます。
「オーダーブック」の詳細は、以下よりご確認下さい。
>オーダーブックをMT4/5に表示するインジケーター「Orderbook3」はこちら
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ドル円と他の通貨ペアとの相関分析
(画像は2023年8月14日7時のもの)
過去24時間の相関関係を見ると、ドル円と相関関係になったのはポンド円です。
その一方、強い逆相関関係になったのはユーロドルと豪ドル米ドルです。
また、ユーロ円、豪ドル円そしてポンドドルとも逆相関の関係になりました。
相関性分析ツールは、以下よりご確認下さい。
>相関性チェックツール
米ドル、円を含む主要8通貨の通貨強弱分析
(画像は2023年8月14日7時のもの)
直近で最も強い通貨はポンド、最も弱い通貨はNZドルです。
円はゼロを中心とした動きになり、安定的に推移しました。
ドルは日中から夜にかけておおむねマイナス圏で推移し、深夜以降はプラス圏で展開しました。
通貨の強弱チャートは、以下よりご確認下さい。
>通貨の強弱チャート
今週のドル円の注目材料
8月15日(火)8:50(日本)4-6月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比、年率換算)
8月15日(火)21:30(米国)8月ニューヨーク連銀製造業景気指数
8月15日(火)21:30(米国)7月小売売上高(前月比)
8月15日(火)21:30(米国)7月小売売上高(除自動車)(前月比)
8月15日(火)23:00(米国)8月NAHB住宅市場指数
8月15日(火)29:00(米国)6月対米証券投資
8月15日(火)29:00(米国)6月対米証券投資(短期債除く)
8月16日(水)11:00(ニュージーランド)ニュージーランド準備銀行(RBNZ、NZ中央銀行)政策金利
8月16日(水)18:00(ユーロ)4-6月期四半期域内総生産(GDP、改定値)(前年同期比、前期比)
8月16日(水)21:30(米国)7月住宅着工件数(前月比、年率換算件数)
8月16日(水)21:30(米国)7月建設許可件数(前月比、年率換算件数)
8月16日(水)22:15(米国)7月鉱工業生産(前月比)
8月16日(水)27:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
8月17日(木)8:50(日本)6月機械受注(前年同月比、前月比)
8月17日(木)8:50(日本)7月貿易統計(通関ベース、季調前)
8月17日(木)8:50(日本)7月貿易統計(通関ベース、季調済)
8月17日(木)21:30(米国)8月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
8月17日(木)21:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
8月17日(木)21:30(米国)前週分新規失業保険申請件数
8月17日(木)23:00(米国)7月景気先行指標総合指数(前月比)
8月18日(金)8:30(日本)7月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品・エネルギー除く)(前年同月比)
8月18日(金)8:30(日本)7月全国消費者物価指数(CPI、生鮮食料品除く)(前年同月比)
8月18日(金)8:30(日本)7月全国消費者物価指数(CPI)(前年同月比)
8月18日(金)18:00(ユーロ)7月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比)
8月18日(金)18:00(ユーロ)7月消費者物価指数(HICPコア指数、改定値)(前年同月比)
またUSD/JPY(米ドル/日本円)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>USD/JPY(米ドル/日本円)リアルタイムレート
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OANDA Lab編集部
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