米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):材料に乏しい夏枯れ相場。ハイテク株が先導役に(2023年8月15日)

マーケットレポート

昨日(2023年8月14日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):35299.0(+4.0)<+0.01%>
    US100(米国100株価指数):15222.8(+181.2)<+1.20%>
    US500(米国500株価指数):4493.9(+25.2)<+0.56%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

8月14日は、夏期休暇中の関係者も多くいると思われる、いわゆる夏枯れ相場の中で、重要な経済指標や要人発言もなく、材料に乏しい1日でした。
その中でUS30がほぼ現状維持だったものの、US100とUS500はどちらも下落中に反発を見せる形となりました。

長期金利上昇の影響からハイテク株の売りが先行するものの、その後は方向感の乏しい展開になり、引け間際にはハイテク株が主導で株高となりました。

今週に予定されている経済指標では、本日の小売売上高、8月16日から8月17日にかけて発表されるFOMC議事要旨に注目が集まります。

個別で見ていくと、半導体大手のエヌビディアは7.1%の上昇となりました。
これは、モルガン・スタンレーの強気な見方が背景にあります。
また、来週には四半期決算が控えており、人工知能(AI)を巡る楽観的な見通しから今年は株高が続いています。

他に、アルファベット(グーグル)は1.4%の上昇、アマゾン・ドット・コムは1.6%の上昇、半導体大手のマイクロン・テクノロジーは6.1%の上昇となっています。

電気自動車のテスラは、中国で2車種を値下げしたことがマイナス視され、1.2%の下落となっています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月15日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月15日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月15日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は実体部分が極端に短く、相場の迷いが現れていると考えられる形状でした。
ローソク足と平均足が絡み合うような状態の中、終値ベースで平均足が陰線に転換しているため、ここから大きく下落していくパターンへの警戒も必要そうです。

<1時間足チャート分析>

平均足はおおむね陽線が出現していますが、上下の値動き幅は小さく、ローソク足が平均足と絡み合うように推移しており、1時間足でもトレンドレスな状態であることが読み取れます。
価格が上下どちらかへ放れるかに注目が集まり、その際は中期のサポートライン、レジスタンスラインを試す展開になりそうです。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月15日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月15日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月15日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日は大きく反転上昇する形となり、久しぶりに長い陽線となりました。
とはいえ、ローソク足は平均足の下を推移しており、なおかつ平均足との距離も開きつつあります。
また平均足は陰線が続いており、大局は下降トレンドと考えられます。
現在はフィボナッチの23.6%の水準を上に抜けたため、次の38.2%が戻り目の目安となります。

<1時間足チャート分析>

ローソク足が平均足を下から上に一気に突き抜ける上昇が発生しています。
その際に短期のレジスタンスラインで一度はもみあっているものの、最終的には突破しています。
平均足はほとんど陽線が連続している状態であり、目先は上昇トレンド発生中と考えられます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月15日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月15日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月15日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日のローソク足は反転上昇となり、下ヒゲが伸びる陽線の形で引けました。
とはいえ、平均足は既に陰線転換しており、その下をローソク足が推移する位置関係から見て、大局は下降トレンドと考えられます。
戻り目の水準としては、フィボナッチの各水準の他、平均足がレジスタンスになる可能性もあります。

<1時間足チャート分析>

平均足と何度か交差しながらも上昇し、ローソク足は平均足より上を推移しています。
平均足の色も陽線となっており、目先の流れは買い目線と考えられます。
また、深く上下動しながらも高値、安値が共に切り上げています。
このまま上昇を続けられるかに注目です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年8月15日7時55分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
プラスで推移しているのはランキングの8位までで、1位のUS100は前週比の値幅が+215.2、騰落率が+1.43%となっています。
他に米国株だと、US500が2位、US30が7位、US2000が8位にランクインしています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

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OANDA Lab編集部

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