先週金曜日(2023年8月18日)の米国主要3指数振り返り
- 終値:
US30(米国ウォールストリート株価指数30):34467.5(+14.5)<+0.04%>
US100(米国100株価指数): 14693.8(+5.4)<+0.04%>
US500(米国500株価指数):4368.3(+2.2)<+0.05%>
※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。
8月18日は、相場に大きく影響を与える経済指標や新たな情報がなく、上下に行き来する展開となりました。
日足チャートを見ても、3指数共に上下にヒゲが長く伸びて実体部分が短い十字線で、一時的な方向感の喪失を表していました。
一般消費財、ヘルスケアといった業績が目先の景気に左右されにくい銘柄、それと原油高の影響でエネルギー株は上昇しました。
その一方で、中国景気への懸念から、中国事業の占有率が高い銘柄は売られました。
また、長期金利の上昇は落ち着いたものの高止まりしたことから、大型グロース株が下落しました。
今後に注目される材料としては、8月25日に行われるジャクソンホール会議があります。
ワイオミング州のジャクソンホールで毎年開催される経済シンポジウムで、パウエルFRB議長の講演が予定されています。
また、8月23日にはエヌビディアの決算があり、こちらも注目度が高いです。
個別に主だったところを見ていくと、決算を控えているエヌビディアは0.1%の下降ではありましたが、先週の1週間を見ると上昇しました。
エネルギー株のエクソンモービルは1.5%の上昇。
化粧品のエスティローダーは、通期の収益見通しが市場予想を下回ったことで3.3%の下降となりました。
【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月21日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月21日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
先週金曜日の日足は、実体部分が極端に短く、上下にヒゲが伸びる十字線の形となりました。
安値は大きく更新したものの押し戻され、ほぼ始値と同じ価格で引けています。
平均足は陰線でその下をローソク足が推移していることから、依然として大局は下降トレンドと考えられます。
<1時間足チャート分析>
中期のサポートラインをブレイク後に下落の勢いが増し、大きく安値を更新、底値圏に新たな中期のサポートラインを形成しました。
そこからは反発し、ローソク足が平均足を上に抜けて平均足も陽線に転換しています。
このまま平均足<ローソク足の位置関係を保って上昇していくかに注目が集まります。
US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら
【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月21日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月21日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
実体部分の長さがほとんどゼロに近く、上下に長くヒゲを伸ばす十字線が現れました。
この形は一時的なトレンドの迷いを表しており、ここから上がるか下がるかに注目が集まります。
とはいえ、平均足の色、形、ローソク足と平均足の位置関係から、売り圧力の方が強いと考えられます。
<1時間足チャート分析>
陰線の状態の平均足に沿うように勢いよく下落していましたが、安値をつけて中期のサポートラインが引かれて反転上昇し、ローソク足が平均足を上方向にブレイクしました。
平均足の実体部が短くヒゲも上下に長いため、トレンドの方向感が出ていない状況と考えられます。
US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら
【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月21日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月21日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
実体部はごく短い陽線で、上にも下にもヒゲが長く伸びる十字線が出現しました。
目先の方向感のなさを表す形状であり、平均足とローソク足の大きな乖離からも、反発局面の可能性を考慮する必要がありそうです。
全体の流れで見れば、平均足が陰線であることから、売り優勢と考えられます。
<1時間足チャート分析>
平均足は陰線が続いている状態で、中期のサポートラインを下抜けしてからもう一段の下落を見せました。
安値圏で中期のサポートラインを作りながら反転し、今度は平均足を上抜けしたところで取引時間を終えています。
ローソク足と平均足が近い位置にあるため、目先はトレンドレスと考えられ、上下どちらに価格が放れていくかがポイントになりそうです。
US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年8月21日8時00分のもの)
世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
前週比の騰落率では、全銘柄が株安となっていますが、US500が3位、US100が4位、US30が5位と、米国株は比較的下落幅が少ないことが読み取れます。
恒大集団の破産問題で揺れるCHINA50は-1.95%の騰落率となっています。
CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2023年8月21日8時00分のもの)
S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)はやや増加、売り(Short)は大幅に減少で、差し引きすると合計(Net)の売りは4週連続の減少となりました。
Open Interest(総取組高)は、前週と大きく変わりませんでした。
CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら
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OANDA Lab編集部
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