米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):利上げ長期化懸念がくすぶる中、銀行株が下落、ハイテク株が上昇(2023年8月23日)

マーケットレポート

昨日(2023年8月22日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34298.0(-145.5)<-0.42%>
    US100(米国100株価指数):14920.8(-5.4)<-0.04%>
    US500(米国500株価指数):4390.4(-8.7)< -0.20%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

8月22日の米国株の主要な3指数はどれも下げましたが、US30の下落幅が大きく、US100、US500の下げ幅はわずかでした。

相場の注目ポイントはここ数日であまり変わらず、依然としてFRBによる高金利政策の維持への警戒感が市場にはあります。
そのため、8月25日に予定されているジャクソンホール会議での、パウエルFRB議長の講演はターニングポイントになる可能性があります。

格付大手のS&Pグローバル・レーティングが、米国の地銀5行を格下げした影響で、大手も含む銀行株の大半が売られました。
逆にハイテク株は、先週下がった値ごろ感から買われやすく、複数の銘柄が上昇しました。

また、本日8月23日の取引時間終了後にエヌビディアの決算発表があります。
前日のエヌビディアは過去最高値である481.87ドルをつけたものの、そこから反落し2.8%の下降となっています。

個別に見ていくと、百貨店大手のメーシーズは、年末商戦時期の個人消費が期待できない見方から14.1%の下降。
他の百貨店株も売りが先行し、コールズは10.3%の下降、ノードストロームは9.8%の下降となりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月23日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年8月23日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月23日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

直近安値の手前で反転したものの、前日に続いての下落となりました。
平均足は陰線の状態が続いており、実体部が次第に長くなっています。
また、ローソク足が平均足より明らかに下に並んでいることから、大きな流れは下降トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

ローソク足>平均足の位置関係の状態から下落し、ローソク足が平均足を割り込みました。
その下降は既に何度か機能している長期+中期のレジスタンスラインが引かれている水準付近で跳ね返されるものの、平均足も陰転しています。
この水準をもう一度試すかどうかがポイントになりそうです。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月23日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年8月23日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月23日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は実体部分が短い陰線で引けました。
上ヒゲが平均足の下ヒゲと重複していますが、このまま平均足がレジスタンスのような形になり下落していくかに注目が集まります。
平均足の色や形状、ローソク足の位置関係からも、大局は下降トレンドであることが示唆されています。

<1時間足チャート分析>

陽線の状態の平均足がサポートの役割を果たし、上昇していた局面から反転、中期のレジスタンスラインを作りながら平均足を下抜けしました。
この動きに伴って、平均足も陰転しています。
目先は下ヒゲを伸ばしながら短期のサポートラインを形成しており、ここを割り込んでの下落になるかに注目が集まります。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月23日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年8月23日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月23日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は上ヒゲを長く伸ばす陰線となり、平均足より下にローソク足が並ぶ位置関係はキープされています。
平均足は下ヒゲのみが伸びる安定した下降トレンドの形になっており、大局は売り目線であると考えられます。
戻り目の目安として、フィボナッチが使えそうです。

<1時間足チャート分析>

陽線の平均足のさらに上をローソク足が推移する流れが一変し、ローソク足が平均足を一気に下抜けしました。
この下落に伴って平均足も陰転したため、目先の流れは売り優先と考えられます。
このまま下がっていく場合は、中期のサポートラインが次なるターゲットになりそうです。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年8月23日7時50分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
6銘柄がプラス圏で推移しており、1位はUS100で、前週比の値幅が+231、騰落率が+1.57%でした。
他に米国株価指数だと、US500が6位、US2000が9位にランクインしています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

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OANDA Lab編集部

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