WTI原油見通し(市況ニュース):米国内石油リグの稼働数は前週比8基減少。USOIL価格を支える一因に(2023年8月28日)

マーケットレポート

先週金曜日(2023年8月25日)のWTI原油動向振り返り

  • 終値:80.403(+1.14)<+1.44%>

※OANDAが提供する商品CFD「WTI原油(USOIL)」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

USOILは続伸しました。
ルイジアナ州にある米国で3番目に大きい製油所で火災が発生し、操業を停止しています。
これは意図しない石油製品の供給減を意味し、USOIL価格は上昇で反応しました。
また、米石油サービス会社ベーカー・ヒューズが米国内石油リグの稼働数を発表し、前週比で8基減少しました。
今年に入って稼働リグ数は継続的に減少しており、これもUSOIL価格上昇を支えました。
なお、CFTC(米商品先物取引委員会)による原油の投機的ネットポジションが公開され、およそ23万4,000の買い越しとなりました。

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年8月28日)のチャートテクニカル分析

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年8月28日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年8月28日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

直近安値水準から反発。
2営業日連続で陽線をつけ、価格を再び80ドルまで戻しました。
現在は、平均足の水準を目指して上昇している状況です。
一方で、陰連している平均足から、大局では売りの勢いが強いと考えられます。
目先は、上昇の勢いを保ったまま、平均足の上抜けを試せるかに注目です。

<1時間足チャート分析>

ローソク足は平均足を下抜き、下落していきそうな動きを見せるも反発。
長い下ヒゲの陰線から切り返して再び平均足を上抜きました。
平均足は陽連しており、買いの勢いが強まっていることを示しています。
ここから上を目指していくには、上に引かれている中期のレジスタンスラインを更新する必要があります。

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

8月25日時点の米国の原油リグ稼働数は、前週の520基よりも8基少ない512基となりました。
2023年に入ってから原油リグ稼働数は減少傾向となっており、USOIL価格の上昇を支える一因となっています。
8月28日8時現在のWTI原油価格は80ドル台まで戻りました。

石油・天然ガス採掘装置(リグ)の稼働数の推移はこちら

またWTI原油(USOIL)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>WTI原油(USOIL)リアルタイムレート

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