米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):様子見ムードの中、経済指標結果により追加利上げ観測は後退(2023年9月1日)

マーケットレポート

昨日(2023年8月31日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34742.5(-226.0)<-0.65%>
    US100(米国100株価指数):15506.4(+23.2)<+0.15%>
    US500(米国500株価指数):4510.2(-10.4)< -0.23%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

8月31日の米国主要3指数は、US30が大きく下落、US100が上昇、US500が下降となりました。
翌日(本日)に米雇用統計を控えていたため、全体的に様子見のムードが広がっていました。

7月の個人消費支出(PCE)価格指数は、前年同月比で3.3%の上昇でした。
また、変動幅の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE物価指数は、前年同月比で4.2%の上昇。
どちらも市場の予想通りの結果となり、FRBの利上げ一時停止の見通しを補強しました。

また、同じく発表された週間新規失業保険申請は市場予想を下回り、これも追加利上げへの警戒感にはつながりませんでした。

フェドウォッチでは、9月のFOMCで金利が据え置きになる確率は88.5%、11月の据え置き確率は51%となっています。

こういった流れの中で長期金利が低下したため、主要グロース株が上昇しました。
アマゾンは2.2%の上昇となっています。

顧客管理ソフト大手のセールスフォースは、通期売上高見通しの引き上げにより3%の上昇となりました。
この背景には、クラウド及びビジネス・ソフトウェア製品に対する底堅い需要があると思われます。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月1日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月1日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月1日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

日足は、フィボナッチの61.8%に到達したところから大きな下落となり、連騰は4でストップしました。
この下落でローソク足の終値は、再び平均足の領域に入り込んでいます。
平均足は陰線をキープしているため、大局は下降トレンドの可能性が高く、このままローソク足が平均足を下抜けしていけるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

陽線が連続している平均足に沿っての上昇を続けていましたが、前日の下落でローソク足は平均足を下抜けし、中期のサポートラインもブレイクしています。
この下落に伴って平均足も陰転しており、すぐ下にある長期レジスタンスラインでの攻防が注目されます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月1日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月1日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月1日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は上下にヒゲが伸び、実体部も短い形ではあったものの陽線をキープし、これで5連騰となりました。
平均足は陽線転換し、その上をローソク足が推移しているため、大局的には上昇トレンドに転換した可能性があります。
直近の高値を試していくかがポイントになりそうです。

<1時間足チャート分析>

上下に振れながらの値動きで、あまり値幅は大きくなかったものの、中期と短期のレジスタンスラインを超えての上昇となりました。
最高値付近で中期と短期のレジスタンスラインを形成しつつ反落し、平均足のすぐ上を推移しています。
平均足の色やローソク足との位置関係から、目先は上昇トレンドであることを示唆しています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月1日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月1日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月1日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

小さく反落し、日足は4連騰でストップしました。
平均足が終値ベースで陽線に転換し、ローソク足がそれより高い価格帯を推移しているため、大局が上昇トレンドに転換した可能性を示唆しています。
押し目の目安として、フィボナッチの23.6%、38.2%といった水準が活用できそうです。

<1時間足チャート分析>

中期のレジスタンスラインを上方向に突破してから反落し、ローソク足は平均足より下での値動きに移行、平均足も陰線に変化しています。
このまま下降トレンドが本格化するなら、少し下にある中期のサポートライン、さらにその下にある長期のレジスタンスラインを試す流れも考えられます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年9月1日7時45分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
上位1~3位を米株勢が独占する展開となり、1位はUS100で前週比の値幅が+567.6、騰落率が+3.8%でした。
それにUS2000とUS500が続き、US30も9位にランクインしています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

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