先週金曜日(2023年9月1日)の米国主要3指数振り返り
- 終値:
US30(米国ウォールストリート株価指数30):34795.8(+53.3)<+0.15%>
US100(米国100株価指数): 15480.0(-26.4)<-0.17%>
US500(米国500株価指数):4511.5(+1.3)<+0.03%>
※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。
9月4日の米国株主要3指数は、US30が上昇、US100が下降、US500も上昇となりましたが、それぞれが小動きでした。
9月1日には注目度が高かった雇用統計が発表されました。
失業率は前月から悪化し3.8%で、これは2022年2月以来の高い水準です。
平均時給は、前月比の伸び率が市場予想を下回りました。
非農業部門雇用者数は18万7000人増と、前月実績と市場予想を上回ったものの、6月と7月分が下方修正されているため、労働市場の需給逼迫が緩和されていると解釈され、追加利上げ観測後退につながりました。
こういった背景があったため、米株は取引の序盤から堅調に推移、底堅い展開は終日続きました。
ただし、雇用統計の後に発表された米サプライ管理協会(ISM)の製造業購買担当者景況指数(PMI)は、市場予想を上回ったものの、相場へはあまり影響を与えませんでした。
個別で見ていくと、インテルが4.2%の上昇、シェブロンが原油高を背景に2.0%の上昇。
デル・テクノロジーズは、発表済みの第2四半期決算で、人工知能(AI)ブームの恩恵があり、製品に対する安定的な需要もあり、売上高が市場予想を上回りました。
その結果、21%という大きな上昇となっています。
CEOの電撃退任を発表したウォルグリーン・ブーツ・アライアンスは7.4%の下降。
テスラは、セダン「モデル3」の航続距離が長い改良版を中国、欧州、中東、オーストラリア、日本で発表しましたが、株価は5.0%の下降となっています。
半導体大手のブロードコムは、発表済みの第4四半期の売上高見通しが市場予想を少し下回ったことで、5.5%の下降となりました。
【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月4日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
先週金曜日の日足は、陽線で引けたものの、上ヒゲが長く伸びる形状でした。
なおかつ実体部が平均足と重なる水準まで下げています。
平均足が陰線であることから、大局は下降トレンドと考えるのが自然で、再度ローソク足が平均足を下抜けするケースも想定されます。
<1時間足チャート分析>
陰線が並んでいた平均足を上方向にブレイク後、中期のレジスタンスラインを形成しながら逆V字に下落しました。
それから中期サポートラインを形成後は、ローソク足と平均足が絡み合うような位置関係になっています。
上と下、どちらのラインを試すかに注目が集まります。
US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら
【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月4日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
平均足が陽線継続、ローソク足が平均足の上にあるということで、上昇トレンドの条件を満たす中、連騰は5でストップ。
上下にヒゲが長く、実体部が短いコマ足が立ちました。
上昇トレンド継続には、今のローソク足>平均足の位置関係をキープできるかがポイントになりそうです。
<1時間足チャート分析>
平均足とローソク足が絡み合う展開が続いていたところから大きく上昇し、中期のレジスタンスラインを上抜けしました。
しかしそこからすぐに反落し、平均足も下抜けして中期のサポートラインを形成しています。
このサポートラインに下落を阻まれるような形で、平均足より下の値動きとなっています。
US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら
【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月4日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
ほとんど実体部がなく、上と下に長いヒゲが伸びているコマ足が現れています。
とはいえ、平均足は陽線で、その上をローソク足が推移している位置関係から、全体の流れは上昇トレンドと考えられます。
このままトレンドの勢いが出て、平均足の実体部が長くなってくるかに注目です。
<1時間足チャート分析>
平均足を挟んで、上下に波打つような値動きが続いています。
安値は切り下げ、高値は切り上げているため、目先のトレンドは不鮮明で、それが何度も転換している平均足の色にも現れています。
上下にある中期のサポートライン、レジスタンスラインのどちらをブレイクしていくかがポイントになりそうです。
US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら
世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年9月4日7時50分のもの)
世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
米国株価指数は全体的に好調で、US100、US2000が上位に並びました。US500が4位にランクインしています。
US100は前週比の値幅が+551.8、騰落率が+3.7%でした。
CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2023年9月4日7時50分のもの)
S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)と売り(Short)がどちらも増加し、合計(Net)の売りは少しだけ増加しました。
Open Interest(総取組高)は、前週と大きく変わりませんでした。
CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら
Published by
OANDA Lab編集部
OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。