米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):原油相場上昇が株安へとつながる(2023年9月6日)

マーケットレポート

昨日(2023年9月5日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34633.0(-128.8)<-0.37%>
    US100(米国100株価指数):15492.2(-0.4)<0.003%>
    US500(米国500株価指数):4496.6(-15.6)<-0.35%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

9月5日の米国株主要3指数は、US30とUS500が下落、US100はほぼ値動きがありませんでした。

サウジアラビアが原油減産の延長を決定、ロシアも輸出削減を年内は行うと発表したことで、原油相場が上昇しました。
これがインフレ懸念につながり、米国の年内利上げの警戒感を導くことで、株安の要因となった模様です。

また、中国のPMI(Caixinサービス部門購買担当者景気指数)が低下したことで、中国経済への不安が再燃し、投資家心理が悪化しました。
中国との関連が深いナイキやキャタピラー、JPモルガン・チェースやゴールドマン・サックスなどの金融株で売りが先行しました。

ただし、S&P500の主要11セクターでは、エネルギーが0.5%上昇と最大の上昇率となりました。
前述の原油供給制限が好材料となっています。
逆に景気動向に左右される素材は1.8%の下降、工業は1.7%の下降でした。
また金利動向に敏感な公益事業は1.5%の下降となりました。

個別で見ていくと、S&P500への採用が決まった銘柄が大きく上昇しています。
民泊サイト運営大手のエアビーアンドビーが7%の上昇、大手投資会社ブラックストーンが3.6%の上昇となっています。

ソフトウェア大手のオラクルは、バークレイズが投資判断を「イコールウエート」から「オーバーウエート」に引き上げたことで、2.5%の上昇となりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月6日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月6日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月6日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

US30は続落となりました。
一連の下降に対して引いたフィボナッチの61.8%を超えた水準からの下落となっています。
平均足より高い価格帯での値動きが続いているものの、平均足は陰線継続であり、全体の流れでは売り圧力の方が強いと考えられます。
このままローソク足が平均足を下回るかに注目です。

<1時間足チャート分析>

まずローソク足が平均足を追い抜き、それに追従するように平均足の色が変化する展開がしばらく続いています。
高値・安値ともにおおむね切り下げていて、さらに中期サポートラインを下に抜けながら平均足も陰転しており、目先の流れは下降トレンドと考えられます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月6日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月6日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月6日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

日足は連続してコマ足が出現しています。
実体部はほとんどなく、ヒゲだけが上下に伸びており、上にも下にも動かない展開が続いていることが分かります。
平均足は陽線が連続出現中で、ローソク足はそれよりも高い価格帯での推移であるため、大局は上昇トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

ほぼ同じ範囲を行き来するレンジ相場が続いており、上限や下限で反転するたびにサポートラインやレジスタンスラインが形成されています。
上昇トレンドに再度移行する場合には、少し上にある長期のレジスタンスラインを超えていけるかがポイントになりそうです。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月6日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月6日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月6日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

2本連続で陰線となり、フィボナッチの23.6%でごく小さく反発したところで引けました。
とはいえ、平均足は陽線が連続しており、ローソク足>平均足の位置関係もキープされていることから、全体の流れは上昇トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

小さな値動きが続いていますが、高値も安値も少しずつ切り下げているため、目先の流れは緩やかな下降トレンドと考えられます。
ローソク足が平均足と何度も交差していることからも、強い方向感がないことが読み取れます。
上下動で生まれている、サポートライン、あるいはレジスタンスラインを明確に抜けていけるかに注目です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年9月6日7時50分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
上位4銘柄が前週比でプラス推移ですが、上昇幅はごくわずかです。
米国株価指数でいうと、US100が4位、US500が7位、US30が8位となっています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

OANDA CFD
Twitter Youtube

Published by
OANDA Lab編集部

OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » 米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):原油相場上昇が株安へとつながる(2023年9月6日)