米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):ISMの好結果による利上げ懸念から株安(2023年9月7日)

マーケットレポート

昨日(2023年9月6日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34433.5(-199.5)<-0.58%>
    US100(米国100株価指数):15370.8(-121.4)<-0.78%>
    US500(米国500株価指数):4466.1(-30.5)<-0.68%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

9月6日の米国株主要3指数は、揃って下落となりました。

この日に発表された、米サプライ管理協会(ISM)による、サービス業購買担当者景況指数(PMI)は54.5で、先月から1.8ポイントの上昇となり、市場予想の52.5も上回りました。
インフレの根強さを示す結果であり、米国債利回りもおおむね上昇しています。

フェドウォッチでは、FRBによる9月の金利据え置き予想は9割を超えています。
しかし、ISMの結果を受けて11月の据え置き予想は5割台半ば、0.25ポイントの利上げが約4割となっており、利上げ懸念が高まっていることが分かります。

S&P500の主要11セクターでは、ハイテク株を中心にほとんどが下落しました。
金利の先高感からグロース株が特に圧迫され、グロース株を多く含む情報技術が1.4%の下降。
上昇したのは、公益事業(0.2%)、エネルギー(0.1%)のみでした。

アップルは、3.6%の下降でしたが、これは中国の政府機関がアップル製品を含む外国ブランドの端末を、職場で使用禁止にするという報道を受けてのものです。

エヌビディアは3.1%の下降、テスラは1.8%の下降、アマゾン・ドット・コムは1.4%の下降でした。
防衛大手のロッキード・マーチンは、戦闘機のF35の納入見通しを引き下げたことで4.8%の下降。

逆に動画配信機器のロクは、従業員を約10%削減し、新規採用を制限すると発表したことから2.9%の上昇となりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月7日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月7日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月7日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

大きな下落となり、ローソク足の下ヒゲは平均足の領域より完全に下に位置しています。
もともと平均足は陰線が20営業日近く継続しているため、この下落で戻り目から下降トレンドへ回帰したと考えることもできます。
フィボナッチの起点になっている、直近安値を割り込んでいくかに注目です。

<1時間足チャート分析>

平均足を挟んでローソク足が上下に行ったり来たりするもみ合いの展開を脱し、中期のサポートラインをブレイクすることで下方向に走り出した格好となりました。
この下落の際、短期のサポートラインを形成しては、すぐ下抜けしていることが確認できます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月7日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月7日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月7日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

4営業日ほど値動きに乏しい展開が続いていましたが、前日は久しぶりに実体部がはっきりした陰線が立ち、フィボナッチの23.6%を割り込んだところで反発して下ヒゲを伸ばしました。
平均足は陽線が連続しているため、上昇トレンドが本線と考えられます。

<1時間足チャート分析>

じりじりと高値、安値を切り下げているところからボラティリティが拡大し、中期のサポートラインを下抜けるはっきりした下落となりました。
下落後に反発して、そのサポートライン付近まで達しているため、レジスタンス転換して戻り目になるケースも考えられそうです。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月7日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月7日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月7日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

実体部が長い陰線が立ち、これで日足は3本連続で陰線となりました。
とはいえ、平均足は陽線が連続で出現しており、その上にローソク足があることから、大局は上昇トレンドと考えられます。
平均足やフィボナッチの38.2%水準が押し目となるかに注目です。

<1時間足チャート分析>

明確な方向感がなく上下動していた展開が一変し、中期のサポートラインを割り込んで大きく下げました。
その後は反発して平均足付近まで上昇しています。
平均足は陰線が続いており、目先は売り圧力が強いと判断できそうです。
平均足がレジスタンスの役割を果たすパターンも考えられます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年9月7日7時45分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
東アジア圏の上位3銘柄のみ前週比プラスで、それ以外は全て株安となっています。
米国株価指数でいうと、US100が5位、US500が9位、US30が10位にランクインしています。

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