米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):行き過ぎた利上げへの警戒感が株高を誘う(2023年9月12日)

マーケットレポート

昨日(2023年9月11日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34671.0(+101.0)<+0.29%>
    US100(米国100株価指数):15486.2(+175.2)<+1.14%>
    US500(米国500株価指数):4492.8(+27.4)<+0.61%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

9月11日の米国株主要3指数は揃って上昇、特にUS100が1%以上の大きな値上がりとなりました。

この上昇の背景には、利上げ観測の後退があったと考えられます。
ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、FRBの高官が行き過ぎた利上げによる景気への副作用を、以前よりも危惧しているとのことでした。

また、13日(水)の消費者物価指数(CPI)発表を前にして、様子見をするムードも広がっています。
14日には卸売物価指数(PPI)も発表されます。

US100が大幅に続伸する中で、テスラは10%の大きな上昇。
自動運転車向け人工知能モデル訓練スーパーコンピュータ「Dojo」への期待感が要因とされます。

US500が参照しているS&P500の主要11セクターのうち9セクターが上昇、特に一般消費財が強く、通信サービスも好調でした。
クアルコムは、2026年まで第5世代(5G)対応モデムチップをアップルに供給する契約を新たに締結したことにより、3.9%の上昇となりました。
それ以外にも、アマゾン・ドット・コムは3.5%の上昇、マイクロソフトは1.1%の上昇、より強力なAIシステムを開発中と報道されたメタ・プラットフォームズも3.25%の上昇となりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月12日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

3連騰となり、ローソク足の終値が平均足の実体より上に出ました。
また平均足も終値ベースで陽線転換し、総合的な流れが上昇トレンドに傾いたことを示唆しています。
日足では安値を既に切り上げており、35,000ドル付近の高値を上抜き、高値も切り上げられるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

底値圏で長期のサポートラインを作り、平均足が陽線転換して以降は、高値と安値を切り上げています。
また平均足も一時的に陰線が混じるものの、ほぼ陽線一色であり、目先の流れが買い優勢であることを示しています。
中期や短期のレジスタンスラインを形成してはブレイクしている点もポイントです。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月12日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

長い陽線が立ち、直近の高値に迫る勢いとなっています。
この動きで、ローソク足の終値は平均足のヒゲよりも上方向に抜け出しました。
こういった要素を考え合わせると、大局は上昇トレンドであることが示されています。
直近の高値を超えて、上昇トレンドが継続するかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

長期のサポートラインを形成し、ローソク足が平均足を上抜け、平均足もほどなく陽線転換するという流れで、下降トレンドが上昇トレンドに転換しています。
またこの上昇の過程で中期のレジスタンスラインが生まれ、ほどなく突破されています。
ただしローソク足との乖離も大きくなっているため、一時的な押し目になる可能性もあります。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月12日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

2本連続で陽線となり、再びローソク足の終値が平均足より上に抜けようとしている状況です。
また結果として、フィボナッチの50.0%が押し目となりました。
次なるターゲットは直近の高値で、ここを超えることで安値に続いて高値も切り上げられるかに注目です。

<1時間足チャート分析>

一度は平均足が陽線から陰線に変化するものの、もう一度陽線に戻ってからはローソク足がそれより高い価格帯で推移する、上昇トレンドを示すチャート形状となっています。
またこの上昇で、中期のレジスタンスラインをほとんど止まらず上方向にブレイクしています。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年9月12日7時45分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
全体的に株高が続く中、米国株価指数ではUS100が2位で前週比の騰落率が+1.04%、値幅が+159.6でした。
また7位にUS500がつけており、前週比の騰落率が+0.54%、値幅が+24となりました。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

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OANDA Lab編集部

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