米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):原油高で金融引き締めの長期化懸念、ハイテク株売り(2023年9月13日)

マーケットレポート

昨日(2023年9月12日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34672.0(+1.0)<+0.003%>
    US100(米国100株価指数):15320.4(-165.8)<-1.07%>
    US500(米国500株価指数):4468.5(-24.3)<-0.54%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

9月12日の米国株主要3指数は、US30は現状維持、US100とUS500は下落となり、特にUS100は1%を超える下落率となりました。

この背景には、原油相場の上昇がありました。
88ドル台と昨年11月中旬以来、10か月ぶりの高値水準となり、米国の金融引き締めが長引く懸念につながり、これがハイテク株の売りを呼びました。

US500が参照しているS&P500の主要11セクターのうち、8セクターが下落しています。
エネルギーは2.3%の上昇だったものの、情報技術や通信サービスの下げが目立つ形となりました。

フェドウォッチでは、9月20日のFOMCで金利が据え置きになる確率は93%と予想されていますが、11月の据え置き予想は56%となっています。

個別で見ていくと、アップルは下げ幅を拡大する場面がありました。
iPhone15などの新商品が発表されたものの、これは想定内と受け止められ、米中対立の影響もあったと推測されます。

ソフトウェア大手のオラクルは、市場予想を下回る業績見通しを発表したため、13%を超える急落となり、6月以来の安値をつけています。

アマゾン・ドット・コムとマイクロソフトは、オラクルの弱い見通しや米国債利回りの上昇が影響してどちらも1%超の下降でした。

本日は注目の米CPI(消費者物価指数)が発表されます。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月13日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月13日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月13日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、長い上ヒゲを伸ばしながらほとんど実体がない形で確定しました。
平均足は陽線が2連続となったものの、ローソク足は平均足とほとんど同じ水準にあり、安値を切り上げながら高値を切り下げていることからも、全体の流れは不鮮明といえそうです。

<1時間足チャート分析>

ローソク足が一度は平均足を割り込むことで、平均足も陰線転換しましたが、そこからの大きな上昇でローソク足>平均足の位置関係となり、平均足も陽線転換しました。
この上昇で中期のレジスタンスラインを上にブレイクするもすぐに反転して、長い上ヒゲを伸ばしています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月13日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月13日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月13日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前々日に上昇した分を、ほぼそのまま下げるような陰線が立ちました。
これで再びローソク足の終値は平均足の実体に重なる位置まで後退し、また高値の切り上げにも失敗しています。
とはいえ、平均足は陽線が続いているため、大局は上昇トレンドと見ることができそうです。

<1時間足チャート分析>

勢いよく上昇していたところから反落し、ローソク足は平均足を下抜け、平均足も陰転しました。
この下落の始点付近に長期と中期のレジスタンスラインを形成しています。
下降トレンドを示す形ではありますが、ローソク足が平均足に対して大きく先行しているため、一時的な戻りの可能性もあります。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月13日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月13日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月13日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

平均足は9営業日連続で終値ベースの陽線となっていて、ローソク足の大部分がその上で推移しており、大局はおおむね上昇トレンドといえそうです。
ただしローソク足の先端が平均足に食い込んでいるため、さらに下がって平均足を割り込んでいくなら、トレンド転換のケースも出てきます。

<1時間足チャート分析>

陽線が並ぶ平均足より上での推移から一転、ローソク足が平均足を割り込んで、平均足も陰転しました。
平均足に頭を押さえられるように下落しており、目先の流れは下降トレンドであることを示唆しています。
再度上昇の流れに戻る場合、長期~短期まで複数のレジスタンスラインが並ぶ水準とどう絡むかに注目です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
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世界の株価指数騰落率ランキング(週間)

世界の株価指数騰落率ランキング(週間)
(画像は2023年9月13日7時50分のもの)

世界の株価指数の週間騰落率ランキングです。
1位はCHINA50(中国A株価指数50)で、米国株価指数だとUS30が5位に入っており、前週比の騰落率が+0.29%、値幅が+101です。
それ以外にはUS2000が7位、US100が8位、US500が10位にランクインしています。

FX・CFDの騰落率ランキングはこちら

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OANDA Lab編集部

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