米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):米CPIはサプライズなしで方向感のない値動き(2023年9月14日)

マーケットレポート

昨日(2023年9月13日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34619.5(-52.5)<-0.15%>
    US100(米国100株価指数):15392.6(+72.2)<+0.47%>
    US500(米国500株価指数):4477.8(+9.3)< +0.21%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

9月13日の米国株主要3指数は、US30が下落、US100とUS500は上昇するというまちまちな展開となりました。

注目されていた米CPI(消費者物価指数)が発表され、2か月連続でプラス推移、市場予想も上回りました。
しかし、想定範囲内の結果でもあったため、安心感が広がりました。
取引時間前半のUS30では買いが先行したものの、次第に方向感のない展開になっていき、最近のCPIにしては、静かな1日だったといえるかもしれません。
翌日に米PPI(卸売物価指数)を控えている影響もあったでしょう。

フェドウォッチでは、金利の据え置き確率を、今月のFOMCでは97%、11月では61%と予想しています。

個別で見ていくと、テスラ / Tesla, Inc.、メタ・プラットフォームズ / Meta Platforms, Inc.、マイクロソフト / Microsoft Corporation、アマゾン・ドット・コム / Amazon.com, Inc.は、それぞれ1%超の上昇となりました。
逆に新型iPhoneを発表したばかりのアップル / Apple Inc.は、1.2%下降と続落に。

フォード・モーター / Ford Motor Companyは、1.5%の上昇でした。
これは、ピックアップトラック「F150」のハイブリッド版の生産が、2024年に倍増される計画を明らかにした影響によるものです。

シティグループ / Citigroup Inc.は、ジェーン・フレイザーCEOが幹部体制の大幅な組織再編を発表したことで、1.7%の上昇となりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月14日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足の連騰は4でストップし、前日の日足は陰線で引けました。
平均足は陽線に転換しているものの、ローソク足が平均足と重複する水準にあり、トレンドの流れは不鮮明といえそうです。
高値が切り下がり、安値が切り上がり、値動きの幅が狭くなっている点も挙げられます。

<1時間足チャート分析>

平均足を中心として、上下にローソク足が往復してそれぞれの方向に長いヒゲを伸ばす値動きが続いており、目先の相場はトレンドレスといえそうです。
ヒゲの先に複数のサポートライン、レジスタンスラインが形成されており、どちらの方向へブレイクしていくかに注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月14日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は小幅な反発となりました。
平均足は安定して陽線が連続しているものの、ローソク足は平均足とほぼ同じ水準で推移しており、トレンドの勢いはあまり強くないと考えられます。
また、一連の上昇に対するフィボナッチの23.6%付近で値動きが収縮しつつあります。

<1時間足チャート分析>

長い下ヒゲを伸ばし、中期のサポートラインで下げ止まってから大きく反転し、ローソク足が平均足を上に抜けました。
それに伴って平均足も陽転しています。
現在は平均足より上での値動きが続いており、目先は買い圧力が強いと判断できそうですが、高値が切り下がり、安値が切り上がり、ボラティリティが下がりつつある点にも注目です。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月14日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

平均足は陽線が連続出現しているものの、ここ最近はローソク足と平均足が重なる水準での値動きとなっており、高値、安値どちらの更新もなく、トレンドの流れはやや不鮮明といえます。
平均足に対して、ローソク足が上下どちらに放れていくかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

長い下ヒゲを伸ばして反転上昇し、ローソク足は平均足を下から上に追い抜きました。
また、下ヒゲの先に中期と短期のサポートラインが形成されています。
平均足は陽線をキープしており、目先のトレンドは上昇と見られますが、このまま上がっていくなら複数のレジスタンスラインをどう試すかがポイントになりそうです。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2023年9月14日)の主な米国経済指標

21:30(米国)8月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比、前月比)
21:30(米国)8月卸売物価指数(PPI)(前年同月比、前月比)
21:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
21:30(米国)8月小売売上高(前月比)
21:30(米国)8月小売売上高(除自動車)(前月比)
21:30(米国)前週分新規失業保険申請件数

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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