WTI原油見通し(市況ニュース):WTI原油は反発。OPECプラスの減産が価格を下支えしている状況(2023年9月22日)

マーケットレポート

昨日(2023年9月21日)のWTI原油動向振り返り

  • 終値:90.119(+0.308)<+0.34%>

※OANDAが提供する商品CFD「WTI原油(USOIL)」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

USOILは反発しました。
米FOMC(連邦公開市場委員会)による政策金利見通しの改定は、米国金利が高止まりする可能性を示唆しました。
これはUSOIL価格にとってマイナス要因ですが、OPECプラスの減産などによる価格下支え効果が強く、USOILは前日比でプラスになっています。
また、ロシアがガソリン等の輸出を一時的に禁止しました。
これは原油ではないものの、燃料のひっ迫懸念からUSOIL価格上昇に寄与しています。

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年9月22日)のチャートテクニカル分析

【WTI原油(USOIL)】本日(2023年9月22日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月22日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

2営業日連続の陰線で下落する動きを見せていましたが、昨日は陽線となりました。
一時91ドル台まで戻しましたが、ローソク足は長い上ヒゲを伸ばしており、高値圏で売り圧力が強まっている状況です。
陽連している平均足は実体の長い状態が続いていることから、大局では買い優勢と考えられます。
目先は、このまま上昇を続け、直近高値を試せるかに注目です。

<1時間足チャート分析>

平均足の下で推移していたローソク足は大陽線を連続させ、平均足を上抜きました。
そのまま上を目指す勢いでしたが、頭を押さえられる形で反落し、現在は平均足と重なる水準で推移しています。
平均足は陰連から陽連へと転換しており、大局は買い優勢です。
再び上昇していく場合は、頭を押さえられた水準に引かれた中期レジスタンスラインを上抜けられるかがポイントです。
下落する場合は、平均足の下に位置する中期サポートラインで反発できるかです。

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

2023年9月15日時点の米国の原油リグ稼働数は515基で、前週から2基増加となりました。
WTI原油価格は下落を続け、90ドルを下回る場面もありましたが、OPECプラスの減産などが価格を下支えし、一時91ドル台まで戻しました。
9月22日8時現在のWTI原油価格は、90ドル台で推移しています。

石油・天然ガス採掘装置(リグ)の稼働数の推移はこちら

原油在庫の推移(週間)

原油在庫の推移(週間)

米EIA(エネルギー情報局)の発表によると、2023年9月8日時点の原油在庫は前週比で395.5万バレルほど増加し、4億2059万バレルとなりました。
原油在庫は過去5年間の平均を下回っており、それと反比例するようにWTI原油価格は上昇しています。

石油・天然ガス貯蔵量の推移はこちら

またWTI原油(USOIL)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>WTI原油(USOIL)リアルタイムレート

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