米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):金融引き締め長期化懸念の中、安値圏から反発(2023年9月26日)

マーケットレポート

昨日(2023年9月25日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34057.0(+67.5)<+0.20%>
    US100(米国100株価指数):14804.2(+84.6)<+0.57%>
    US500(米国500株価指数):4347.1(+22.5)< +0.52%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

9月25日の米国株主要3指数は、揃って反発しました。

インフレが長く続くため、金融引き締めが長期化するという背景から、長期金利が4.5%台に上昇、高止まりしています。
また米国の議会の予算審議が難航し、それに伴う政府閉鎖のリスクも警戒されており、明確な方向性は出ませんでした。

US500が参照しているS&P500の主要な11セクターでは、エネルギーが1.3%上昇し、一番の上昇率に。
第3四半期となる企業の決算発表シーズンが始まるまでは、株価の変動は比較的小さいものになるという声も聞かれています。

今週は、耐久財受注や個人消費支出(PCE)価格指数の発表、パウエルFRB議長の発言などがあります。
FRBによる金融政策の行方を見極めるべく、これらに注目が集まっています。

個別で見ていくと、アマゾン・ドット・コム / Amazon.com, Inc.は1.7%の上昇。
生成AIを手掛ける新興企業への出資を決めたことが買い材料となりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月26日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月26日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月26日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

日足は反発、下ヒゲを長く伸ばす陽線で引けたため、陰線の連続出現は4でストップしました。
とはいえ、一時的に安値を更新しており、陰線の状態の平均足よりさらに安い価格帯での値動きであるため、大局は下降トレンドであることが示されています。

<1時間足チャート分析>

高値にレジスタンスライン、安値にサポートラインを形成しつつ、どちらも切り下げていく下降トレンドの価格推移となっています。
平均足は陰線をキープしているものの、ローソク足がそれを上回って前日の取引を終えています。
このまま反転上昇していく場合、すぐ上の中期レジスタンスラインを超えていく必要があります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月26日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月26日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月26日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

下ヒゲを伸ばして反発し、2本連続の陽線となったものの、ローソク足は平均足より下で推移しています。
平均足も陰線をキープしており、全体的な流れは下降トレンドであることが示唆されています。
戻りの水準として、フィボナッチの23.6%、38.2%、50.0%あたりが目安になりそうです。

<1時間足チャート分析>

ローソク足が平均足を何度も横切る展開が続いており、平均足の色も安定していません。
ただし、緩やかに高値と安値が切り下がっており、目先の流れはどちらかというと売り圧力が強いといえそうです。
現在は平均足が陽転、その上にローソク足が出ており、この流れが続くかに注目が集まります。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月26日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月26日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月26日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

下ヒゲを伸ばして反発し、ローソク足の連続陰線は4営業日で途絶えました。
平均足は陰線、それより安い位置での価格更新が続いており、大局は下降トレンドと見ることができますが、ローソク足と平均足の乖離も大きくなっています。
戻りの目安としてフィボナッチを活用できそうです。

<1時間足チャート分析>

高値と安値を切り下げているため、目先は下降トレンドであることが示唆されています。
直近は安値圏に中期のサポートラインを形成してから反発し、ローソク足は平均足を上に抜け、中期のレジスタンスラインも突破しました。
平均足も終値ベースで陽転しているため、この動きが続くような上昇トレンド転換も考えられます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2023年9月26日)の主な米国経済指標

9月26日(火)22:00(米国)7月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比)
9月26日(火)23:00(米国)9月リッチモンド連銀製造業指数
9月26日(火)23:00(米国)8月新築住宅販売件数(前月比、年率換算件数)
9月26日(火)23:00(米国)9月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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