米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):大型銘柄を中心に全面安、VIX指数は4か月ぶりの高水準(2023年9月27日)

マーケットレポート

昨日(2023年9月26日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):33678.5(-378.5)<-1.11%>
    US100(米国100株価指数):14580.6(-223.6)<-1.51%>
    US500(米国500株価指数):4284.4(-62.7)<-1.44%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

9月26日の米国株主要3指数は、全て1%を上回る大幅な下落で、特にUS100は1.51%の大きな下落率を記録しました。

その背景には、長期金利の上昇がありました。
10年債利回りは約16年ぶりの高水準にあり、それに伴ってドル相場も上昇、株価を押し下げました。
さらに米国の政府機関が一部閉鎖される可能性が高まっていること、全米自動車労組のストライキが長期化、原油高なども株安の要因になったと考えられます。

ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁は、「インフレ抑制には年内にあと1回政策金利を引き上げ、そこから高水準で据え置きするべき」と自らのエッセイで述べました。

US500が参照しているS&P500は、主要11セクターが全て下降した一方、投資家の不安心理を表すVIX指数は5月25日以来の高水準でした。

年初から米株市場を引っ張ってきた大型株が売られ、アップル / Apple Inc.は2.3%の下降、IBM / International Business Machines Corporationは2.2%の下降、ハネウェル・インターナショナル / Honeywell International Inc.は2.1%の下降。
当局から反トラスト法(独禁法)違反で提訴されたアマゾン・ドット・コム / Amazon.com, Inc.は、4.0%の下降でした。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月27日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年9月27日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月27日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

長い陰線が立ち、安値も更新されました。
平均足は陰線が連続しており、その下にローソク足が並んでいるため、大局は下降トレンドであることが示唆されています。
現在値は今年6~7月の安値付近にあり、ここで下値を支えられるかに注目です。

<1時間足チャート分析>

1時間足の平均足を見ると、時折陽線が混じってくるものの、大半の時間帯は陰線で推移しており、売りの継続的な強さが示されています。
直近は中期のサポートラインを割り込み、安値を更新してから少し反発した状態です。
このサポートラインがレジスタンス転換するケースも考えられます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月27日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年9月27日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月27日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

2本の陽線を挟みましたが、再び下落して直近の安値を更新し、現在は8月の安値付近に位置しています。
平均足の実体が長く、ほとんど上ヒゲも見えないことから、下落の勢いは強くなっていると読み取れます。
ローソク足との位置関係も含め、大局は下降トレンドであることが示されています。

<1時間足チャート分析>

高値と安値が連続して切り下がっており、直近では中期のサポートラインを下方向にブレイクしています。
平均足は陰線、その下をローソク足が推移し、下降トレンドが示唆されているチャート形状です。
中期サポートライン、あるいは平均足がレジスタンスになっての続落も考えられます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月27日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年9月27日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年9月27日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

大きく下げて、ローソク足の安値を更新する流れが続いています。
平均足は実体が長く、下ヒゲが伸びて下落の強さを示唆する形状です。
ローソク足が平均足より下で推移しており、全体の流れは下降トレンドと見られます。
とはいえ、平均足からの乖離が大きくなっており、戻りを見せる展開も考えられます。

<1時間足チャート分析>

ここ最近で形成された中期のサポートライン、レジスタンスラインを見ても、高値と安値が切り下がっていることを確認できます。
陰線の平均足に先行する形でローソク足がその下を推移しており、目先の流れは下降トレンドと考えられます。
サポートラインがレジスタンス転換するケースも想定されます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2023年9月27日)の主な米国経済指標

9月27日(水)21:30(米国)8月耐久財受注(前月比)
9月27日(水)21:30(米国)8月耐久財受注・輸送用機器除く(前月比)

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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