米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):金融引き締め長期化への懸念は変わらずも雇用統計控え軟調(2023年10月3日)

マーケットレポート

昨日(2023年10月2日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):33440.1(-94.9)<-0.28%>
    US100(米国100株価指数):14858.8(+106.6)<+0.72%>
    US500(米国500株価指数):4294.6(-0.7)<-0.02%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

10月2日の米国株主要3指数はまちまちの展開で、US30は下落、US100は大きく上昇、US500は少しだけ下降しました。

米議会の上院、下院は11月半ばまでのつなぎ予算案を賛成多数で可決し、バイデン大統領が署名することで成立しました。
一部政府機関が閉鎖され、経済指標の発表が遅れるといったリスクが当面はなくなりました。

この日に発表された米サプライ管理協会(ISM)による、9月の製造業購買担当者景況指数 (PMI)は、前月実績から上昇、市場の予想も超えました。
この結果は、金融引き締め長期化懸念へとつながり、株売り要因に。
ただし今週は雇用統計が控えていることもあり、継続的な売りにはならず軟調な展開へ移行しました。

US500が参照しているS&P500の主要なセクターでは、金利動向に左右されやすい公益事業が4.7%下降と、2020年4月以来の大幅な下落。
原油価格の下落により、エネルギーもほぼ2%下降しました。

個別に見ていくと、公益事業銘柄のネクステラ・エナジー / NextEra Energy, Inc.は9%の下降で、約3年半ぶりとなる安値をつけました。

半導体大手のエヌビディア / NVIDIA Corporationは、2.9%の上昇。
ゴールドマン・サックスがトップピック銘柄のコンビクションリストに追加した影響と思われます。

テスラ / Tesla, Inc.は、第3四半期の納車台数が市場予想を下回りましたが、0.6%上昇しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年10月3日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年10月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月3日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

実体と下ヒゲが長い陰線が立ち、直近の安値を少し更新しました。
値動きする幅が大きくなっており、ボラティリティの高まりがうかがえます。
平均足は陰線が安定して並び実体も長く、なおかつその下をローソク足が推移しているため、大局は下降トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

ローソク足が一時的に平均足の水準に重なり、平均足も陽転しましたが、その後は下落が発生し、中期と長期のサポートラインをブレイクしました。
またこの下落の底値圏で、中期のサポートラインを形成しています。
そこから反発して、平均足がレジスタンスになっている状況です。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年10月3日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年10月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月3日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ヒゲが長く実体が短い形ではあるものの、4本連続で陽線が立っています。
ローソク足は平均足のヒゲに接近していますが、平均足は陰線が連続出現中です。
また、ローソク足と平均足の位置関係からも、全体としては売り圧力が強い状況と考えられます。

<1時間足チャート分析>

何度も色が変わる横ばいの平均足に対し、ローソク足が上下に横切るような値動きを見せており、目先はレンジ相場と考えられます。
レンジの上限には長期と中期のレジスタンスラインが、下限には中期のサポートラインが引かれています。
どちらのラインを試していくかに注目です。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年10月3日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年10月3日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月3日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足は2本連続で陰線となり、下ヒゲを長く伸ばしています。
ここ最近の日足は上にも下にもヒゲが長く伸びており、相場が一時的に方向感を失っていることが見受けられます。
平均足は陰線が連続しており、それより安い価格帯での値動きであるため、全体の流れは下降トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

1時間足では、高値、安値をおおむね切り下げている状況です。
平均足は何度か色の変化があったものの、現時点では陰線が続いています。
ローソク足は平均足と重なっており、ここから反落するかどうかがポイントになりそうです。
上下には長期のサポートライン、レジスタンスラインが控えています。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2023年10月3日)の主な米国経済指標

10月3日(火)23:00(米国)8月雇用動態調査(JOLTS)求人件数

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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