米国の主要株価指数見通し(米国株式市場ニュース):金融引き締め長期化懸念が強まり大幅な株安に(2023年10月4日)

マーケットレポート

昨日(2023年10月3日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):32985.3(-454.8)<-1.36%>
    US100(米国100株価指数):14579.4(-279.4)<-1.88%>
    US500(米国500株価指数):4231.6(-63.0)<-1.47%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

10月3日の米国株主要3指数は、揃って大きな下落が発生、特にUS100は2%に迫る下落率でした。

FRB関係者が、インフレ抑制に向けて金利を高水準のまま維持するように訴えました。
また、8月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が約2年ぶりの高い水準になり、労働市場の差し迫った状況が判明したことで、金利がしばらく現在の水準にとどまるという見方が強まりました。

さらに原油高、自動車労働者のストライキ拡大もあり、こういった要素が複合してインフレがさらに進行する懸念を呼びました。

米10年債利回りは4.8%台に到達し、約16年ぶりに高水準を更新しました。
金利が高くなることで、相対的に株式の魅力が減じているといえます。

US500が参照しているS&P500の主要なセクターでは、公益事業以外は全て下落しました。
特に一般消費財と情報技術が大きく下げました。
また、VIX指数は5月24日以来の高水準で、20に迫る勢いです。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年10月4日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年10月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月4日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は一際長い陰線となり、直近の安値を大幅に更新、3本連続で陰線が立っています。
平均足の実体は段階的に長くなっており、上ヒゲもほとんど見えず、下降トレンドの勢いがあることを示唆しています。
ローソク足と平均足の位置関係を見ても、全体的に売り圧力が強いと考えられます。

<1時間足チャート分析>

一時的に平均足は陽線転換したものの、そこから強い下落が発生することで、長期、次いで中期のサポートラインを次々にブレイクし、そこからさらに下落したところで1日の取引を終えました。
平均足も陰線が連続し、ローソク足がそれより安い価格で推移しており、目先の流れは下降トレンドと考えられます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年10月4日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年10月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月4日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

陽線の連続出現は4営業日で終了し、前日は長い陰線で引けましたが、直近の安値更新には至りませんでした。
また平均足がレジスタンスの役割を果たして反落しました。
陰連している平均足の下でローソク足が推移しており、大局は下降トレンドと見られます。

<1時間足チャート分析>

しばらく続いたトレンドレスな展開から、下方向に放れて中期のサポートラインをブレイクする下落が発生しました。
この動きに伴って平均足は陰転しており、ローソク足がその下を進むことで、売り圧力の強さをうかがわせます。
この下落が続くなら、すぐ下の長期サポートラインにどうトライするかがポイントになりそうです。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年10月4日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年10月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月4日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

3本連続となった陰線は実体が長く、直近の安値を更新しました。
平均足も実体が長く、上ヒゲが完全に見えなくなっており、下落の勢いを示す形状です。
一時的な戻りを狙うなら、フィボナッチの各数値、それと平均足がレジスタンスになるケースも考えられます。

<1時間足チャート分析>

一時ローソク足が平均足よりも高い価格にあり、平均足も陽線になりましたが、ここから連続的に下落が発生して、中期、長期のサポートラインをブレイクしました。
このまま落ち続けるなら、これらのサポートラインがレジスタンス転換する可能性も考えられます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2023年10月4日)の主な米国経済指標

10月4日(水)21:15(米国)9月ADP雇用統計(前月比)
10月4日(水)22:45(米国)9月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
10月4日(水)22:45(米国)9月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
10月4日(水)23:00(米国)8月製造業新規受注(前月比)
10月4日(水)23:00(米国)9月ISM非製造業景況指数(総合)

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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