NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :好調な決算を背景に株高。長期金利低下でハイテク株が人気(2023年10月25日)

マーケットレポート

昨日(2023年10月24日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):33230.5(+234.5)<+0.71%>
    US100(米国100株価指数):14743.8(+85.0)<+0.58%>
    US500(米国500株価指数):4249.9(+20.8)<+0.49%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

10月24日の米国株主要3指数は、揃って安値圏から反発しました。
この上昇の背景には、米企業の好調な決算があります。

ベライゾン・コミュニケーションズ / Verizon Communications Inc.は、2023年通期のキャッシュフロー見通しを上方修正したことで、9.3%上昇しました。
また、スリーエム / 3M Companyは5.3%上昇、コカ・コーラ / The Coca-Cola Companyは2.9%上昇しました。

US500が参照しているS&P500の構成企業のうち、118社が決算を発表しましたが、その81%が市場予想よりも良い結果になっています。
このあとも決算シーズンは続き、S&P500構成企業の3分の1が、今週に決算発表をします。

S&P500の主要な11セクターのうち、公益事業が大きく値上がりしましたが、原油価格の下落を受けてエネルギーだけが下落しました。

今週は、10月27日に発表される個人消費支出(PCE)物価指数が注目されています。
この経済指標によりインフレの沈静化が見られれば、長期金利が引き続き低下する可能性が高く、株式相場にはプラスに働くこともあります。

なお、この日の長期金利は下降に転じたことで、インテル / Intel Corporationが2.2%上昇、テスラ / Tesla, Inc.が2.1%上昇、エヌビディア / NVIDIA Corporationが1.6%上昇と、ハイテク銘柄の買いにつながりました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年10月25日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年10月25日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月25日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、直近安値圏に差し掛かったところでの反発となり、6営業日ぶりに陽線が立ちました。
また安値圏でダブルボトムを形成した可能性があり、このまま上昇していく際にはネックラインでの攻防がポイントになりそうです。
平均足は終値ベースで陰線ですが、実体が極めて短く、目先のトレンドは弱いと考えられます。

<1時間足チャート分析>

安値圏に長期サポートラインが形成され、そこから少しずつ安値を切り上げる形で反転上昇しています。
平均足の色は何度か転換したものの、現在は陽線が連続しています。
この上昇で中期のレジスタンスラインまで到達するも、終値ではこのラインを抜けられず、二度上ヒゲを伸ばしています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年10月25日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年10月25日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月25日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

長い下ヒゲを伸ばして安値圏で反発した月曜日に続き、前日の日足も長い陽線で引けました。
平均足は陽線→陰線→陽線と変化しており、実体が非常に短く、それでいてローソク足が平均足の下にあることから、目先のトレンドの流れは不鮮明と考えられます。
ただし、200日移動平均線は画面外のはるか下にあるため、超大局的な視点では買い優勢と考えることもできます。

<1時間足チャート分析>

長期サポートライン付近での反発から上昇トレンドに転じ、ローソク足が平均足を上に抜け、平均足も陽線転換しました。
しかしこの上昇は、中期のレジスタンスライン付近で何度も止められ、上ヒゲを伸ばすものの終値でブレイクできませんでした。
目先は、この中期レジスタンスラインにどうトライするかに注目です。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年10月25日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年10月25日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年10月25日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

安値圏での反発から陽線が立ち、ダブルボトムのような形になりました。
また、200日移動平均線付近での反発でもあり、現在の価格帯が底になる可能性も考えられます。
ローソク足は陰線の状態の平均足より下にあるものの、平均足の実体は短く、目先はトレンドの勢いが弱いと見られます。

<1時間足チャート分析>

長期のサポートラインを形成後、もう一度タッチしたところから下ヒゲを伸ばし上昇に転じました。
ローソク足は平均足を上抜けし、平均足もおおむね陽線が連続しています。
一連の上昇は中期のレジスタンスラインで何度か阻止されているため、このラインを再度試すかに注目が集まります。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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本日(2023年10月25日)の主な米国経済指標

10月25日(水)23:00(米国)9月新築住宅販売件数(前月比、年率換算件数)
10月25日(水)29:35(米国)パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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