NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :パウエルFRB議長は追加利上げに消極的で株高に(2023年11月2日)

マーケットレポート

昨日(2023年11月1日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):33278.5(+272.5)<+0.83%>
    US100(米国100株価指数):14688.8(+308.6)<+2.15%>
    US500(米国500株価指数):4242.0(+54.8)<+1.31%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

11月1日の米国株主要3指数は、全体的に大きな上昇を見せました。
特にUS100は、2%以上の上昇率となっています。

米国株市場は、FOMCやパウエルFRB議長の会見を控えて、様子見ムードから始まりました。
しかしISM製造業購買担当者景況指数が低調で、長期金利が低下したことを受け、株高の展開に推移していきます。

FOMCの声明では、経済活動や雇用、インフレを抑制する要素が増えているという認識が示されました。
パウエルFRB議長は、直近の長期金利上昇により、追加利上げに消極的という内容のコメントをし、長期金利がさらに低下しました。
これによりハイテク株中心に買いが集まり、取引時間終盤に大きく値を伸ばしています。

また、雇用統計の前哨戦的位置付けであるADPの就業者数は、前月比で市場予想を下回っています。
3日の雇用統計はどういった結果になるか、注目度は高いです。

US500が参照しているS&P500の主要11セクターで、下落したのはエネルギーと主要消費財のみで、金利に敏感な情報技術の上昇が目立ちました。

個別で見ていくと、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ / Advanced Micro Devices, Inc.は、人工知能向け半導体の売上高について強気の見通しを示し、約10%上昇しています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年11月2日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年11月2日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年11月2日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足では長い陽線が立ち、ローソク足の終値は平均足実体の水準と重なりました。
また、3陽連を達成しています。
とはいえ、200日移動平均線より下での価格推移であること、平均足は陰線が連続しており、その下にローソク足が並んでいることから、大局は下降トレンドと見られます。

<1時間足チャート分析>

平均足の陽線連続を伴う上昇局面で、一時的に高値を切り下げ、安値を切り上げるペナントの状態に移行しました。
ここから上方向に再度動き出し、中期のレジスタンスラインをブレイク、少し前の高値付近まで上昇して前日の取引時間を終えています。
現在滞在している水準を、さらに超えていけるかが注目されます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年11月2日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年11月2日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年11月2日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

4営業日連続の陽線となり、ローソク足の先端は平均足の実体に重なりました。
非常に長い陽線を形成し、買い圧力の強さを示唆しています。
とはいえ、平均足は陰線が続いており、その下にローソク足があるという位置関係は変わらず、大きな視点では売り目線が継続しているとも考えられます。

<1時間足チャート分析>

一定のペースで高値と安値が切り上がっていた緩やかな上昇トレンドだったところ、直近の中期レジスタンスラインを突破してからは上昇ペースが加速しました。
長い陽線が何本か立ち、ほぼ完全に上がりきって前日の取引を終えました。
上昇の勢いは強いものの、平均足との乖離もあるため、一時的な調整も想定されます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年11月2日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年11月2日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年11月2日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

3陽連で実体が長い陽線となり、ローソク足の終値は平均足のヒゲと同じ領域に達しました。
200日移動平均線が、この上昇を阻止するレジスタンスラインとして機能するケースも考えられます。
また、平均足の色、ローソク足と平均足の位置関係から、全体の流れは売り優勢と考えられます。

<1時間足チャート分析>

高値と安値をどちらも切り上げていて、陽線の平均足より上にローソク足がある上昇トレンドが、前日の1時間足でも継続しました。
この上昇で、直近に形成された中期のレジスタンスラインがブレイクされています。
多少上ヒゲが伸びた程度で、ほぼ戻らず引けているため、その勢いが今日も引き継がれるかに注目です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2023年11月2日)の主な米国経済指標

11月2日(木)21:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
11月2日(木)21:30(米国)前週分新規失業保険申請件数
11月2日(木)23:00(米国)9月製造業新規受注(前月比)

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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