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NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :利下げ観測後退と利食いが入って全体的に下げ相場(2024年1月4日)

マーケットレポート

昨日(2024年1月3日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):37489.1(-270.4)<-0.72%>
    US100(米国100株価指数):16395.0(-184.6)<-1.11%>
    US500(米国500株価指数):4714.1(-38.9)<-0.82%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

1月3日の米国株主要3指数は、揃って大きく下落しました。
特にUS100は1.1%という大きな下落率を記録しています。

この下落の背景には、米国の早期利下げ期待が後退したことがあります。
この日には12月FOMCの議事要旨が発表され、政策金利を高い水準で維持する方向性が示されました。
また、昨年に米国株が大きく上昇したため、利食い売りが続いた面もありました。

US30の参照先であるダウ平均は、2023年後半は最高値更新が続いており、その反動で利益確定売りが出やすい環境でした。
12月に大幅に上昇した半導体や不動産銘柄が特に売られました。

1月2日には、US100が参照するナスダック、US500が参照するS&P500も下落。
国債利回り上昇の影響を受け、アップル / Apple Inc.などのグロース株が売られました。
その流れを引き継ぎ、1月3日もアップル / Apple Inc.、エヌビディア / NVIDIA Corporation、テスラ / Tesla, Inc.など、金利動向に敏感な大型株が売りの対象に。

他に個別で見ていくと、本日に決算発表を控えるウォルグリーン・ブーツ・アライアンス / Walgreens Boots Alliance, Inc.が4.1%下落しました。
ボーイング / The Boeing Companyは3.1%下落、キャタピラー / Caterpillar Inc.が2.9%下落しています。

その一方で、シェブロン / Chevron Corporationは原油高の影響で1.9%上昇しました。
メルク / Merck & Co., Inc.は1.4%上昇、アムジェン / Amgen Inc.が1.1%上昇、ウォルト・ディズニー / The Walt Disney Companyが1.0%上昇しています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年1月4日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年1月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年1月4日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

高値圏で方向感に乏しい値動きが数営業日続いたのち、長い陰線が立ち、ローソク足の先端が平均足のヒゲの領域に入り込みました。
平均足は陽連中で、実体が長く上にのみヒゲが伸びる形状で、上昇の勢いを示しています。
平均足がサポートになって続伸するかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスラインを挟んで上下動する値動きが続いています。
直近では、このレジスタンスラインを上から下にローソク足が抜け、中期のサポートラインも割り込んでいます。
この値動きに伴って平均足も陰転しました。
中期サポートラインがレジスタンス転換して続落する可能性も考えられます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年1月4日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年1月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年1月4日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

高値圏から4本連続で陰線が立ち、ローソク足が平均足を完全に下に抜けました。
平均足の実体が短くなりつつあり、下ヒゲもつき始めています。
200日移動平均線は右肩上がりではあるものの、全体的なトレンドは不鮮明になりつつあります。
ローソク足と平均足の位置関係がこのまま続くのかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスラインを頂点に陰線の平均足に頭を押さえられながら、下落する展開が続いています。
この下落の際に、中期のサポートラインを3回、そして長期のサポートラインもブレイクしています。
すぐ上にある中期サポートラインが戻り目になるかに注目です。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年1月4日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年1月4日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年1月4日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

高値圏から反落して3陰連となり、ローソク足の終値は平均足を割り込みました。
平均足は陽連中ですが、実体が短くなり始めていて、全体のトレンドはやや不透明といえます。
ただし、200日移動平均線は右肩上がりで、ローソク足がそれより上に位置しています。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスラインを形成してから下落に転じています。
ローソク足が平均足を一時的に上に抜ける場面もありましたが、そのたびに続落しています。
この下落で中期のサポートラインを二度ブレイクし、長期のサポートラインに迫る勢いです。
既にブレイクしているサポートラインが、サポレジ転換するケースも考えられます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
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本日(2024年1月4日)の主な米国経済指標

1月4日(木)22:15(米国)12月ADP雇用統計(前月比)
1月4日(木)22:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
1月4日(木)22:30(米国)前週分新規失業保険申請件数
1月4日(木)23:45(米国)12月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
1月4日(木)23:45(米国)12月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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