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NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :CPIが予想以上でインフレ警戒感が強まり、早期利下げ観測後退(2024年1月12日)

マーケットレポート

昨日(2024年1月11日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):37708.5(-18.5)<-0.05%>
    US100(米国100株価指数):16825.6(+4.6)<+0.03%>
    US500(米国500株価指数):4780.7(-7.6)<-0.16%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

1月11日の米国株主要3指数は、大きく下がって、大きく上がる動きとなりましたが、日足レベルで見た変動幅はわずかでした。

この日には12月の消費者物価指数(CPI)が発表され、前年同月比が3.4%の上昇と4か月ぶりの伸びとなり、市場の予想も上回りました。
さらに同じタイミングで発表された新規失業保険申請件数も減少したことで、労働市場の底堅さが意識され、インフレ警戒感が強まりました。

こういった背景から、早期利下げ観測が後退し、US30が参照するダウ平均は一時270ドル以上の下落。
US500の参照先のS&P500も、一時最高値を更新するものの、それからは下落しました。

S&P500の主要な11セクターは、エネルギーと情報技術が上昇しましたが、残りは下落しました。

マイクロソフト / Microsoft Corporationは時価総額で一時的にアップル / Apple Inc.を上回り、0.49%の上昇となりました。
チャットGPTを手がけるオープンAIと連携し、AI分野で積極的に事業展開していることが評価されています。

アップル / Apple Inc.は0.32%下落。
中国などでiPhoneの販売不振が指摘されており、またアップルウォッチの販売禁止が業績に響くと見られています。

ビットコインの現物に連動するETFが初めて承認されたものの、暗号資産関連銘柄は大幅に下落しています。
コインベース・グローバル / Coinbase Global, Inc.が6.7%下落、ビットファームズ / Bitfarms Ltd.が13.3%下落、ライオット・プラットフォームズ / Riot Platforms, Inc.が15.8%の下落です。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年1月12日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年1月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年1月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、その1本前のローソク足に対してわずかに高値を更新しましたが、上ヒゲを伸ばして反落しています。
平均足は陽連中ですが、実体が短く、ローソク足と絡むように推移しているため、目先のトレンドは不透明と考えられます。
直近の高値を更新していけるかに、注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスライン手前で、中期レジスタンスラインを形成しながら反落し、ローソク足は平均足を割り込みました。
この下落にともなって中期のサポートラインを一時下抜けし、平均足は陰転しています。
その後は安値圏で反発し、平均足にもぐり込むような位置で、前日の取引を終えています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年1月12日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年1月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年1月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は実体が短く、上ヒゲが長い陽線で引けました。
ローソク足はほぼ平均足を上回っており、平均足は実体が短いながらも陽転しています。
200日移動平均線は右肩上がりで、それより上での価格推移が続いていることから、大きな目線では上昇トレンドと考えられます。
直近高値を試すかがポイントになりそうです。

<1時間足チャート分析>

前日は行って来いの展開でした。
中期レジスタンスラインが引かれた高値圏で頭を押さえられて下落。
ローソク足が平均足を下回り、平均足も陰転しました。
しかし中期サポートラインを下抜けたところから反転上昇しています。
再度平均足の上に価格が飛び出せるかに注目が集まります。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年1月12日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年1月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年1月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は直近高値を一時的に上回るものの、上ヒゲを伸ばして反落、最終的には陰線で引けています。
平均足は、実体が短くなりながらも陽線をキープしているため、高値を更新しつつ、買い優勢の流れに回帰できるかに注目です。
200日移動平均線は右肩上がりで、それより高い位置に価格があるため、大局は上昇トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

上昇していたものの、長期のレジスタンスラインに頭を押さえられ、一気に反落しています。
その際にローソク足が平均足を下抜けし、平均足も陰転しました。
それからは、中期のサポートラインを超えたところで反発し、平均足付近まで戻っています。
長期のレジスタンスラインを試すかに注目が集まります。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年1月12日)の主な米国経済指標

1月12日(金)22:30(米国)12月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比、前月比)
1月12日(金)22:30(米国)12月卸売物価指数(PPI)(前年同月比、前月比)

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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