NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :ソフトランディング期待からUS30は過去最高値を一時更新(2024年1月29日)

マーケットレポート

先週金曜日(2024年1月26日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38087.5(+85.0)<+0.22%>
    US100(米国100株価指数):17397.6(-78.6)<-0.45%>
    US500(米国500株価指数):4887.9(-6.4)<-0.13%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

1月26日の米国株主要3指数は、高値圏から押し戻されるような値動きになりました。

この日に発表された個人消費支出(PCE)は約3年ぶりの低い水準で、その前日に発表されたGDPが強い数字だったことも合わせて、インフレを抑えながら景気後退を回避できるソフトランディング実現への期待が高まっています。
この結果、US30は過去最高値を一時更新しています。

ただ、低調な売上高見通しがマイナス視されたインテル / Intel Corporationが売り込まれ(11.9%下落)、US100は小幅に下落しています。
またUS500も反落しています。
個人消費支出(PCE)で消費の強さが示されたことで長期金利が上がり、これがハイテク銘柄の売りにつながっています。

個別に見ていくと、アメリカン・エキスプレス / American Express Companyは決算が市場予想を上回り、7.1%の上昇。
競合するビザ / Visa Inc.は第2四半期の増収率見通しが市場の予想を下回って1.7%下落しました。
ユナイテッドヘルス・グループ / UnitedHealth Group Incorporatedとナイキ / NIKE, Inc.は2.0%上昇、ボーイング / The Boeing Companyは1.8%上昇しています。

また、テスラ / Tesla, Inc.は0.3%上昇。
アップル / Apple Inc.は四半期決算の発表を控えており、1%下落しています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年1月29日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年1月29日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年1月29日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、一時的に最高値を更新する陽線が立ちました。
平均足は陽連中、実体も段階的に長くなっています。
また、200日移動平均線が右肩上がりで、それよりさらに高い位置にローソク足があることから、全体の流れは上昇トレンドと考えられます。
さらなる高値更新があるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

上下どちらをブレイクしていくかに注目が集まっていたレンジ相場でしたが、中期、長期のレジスタンスラインを上抜けする結果となりました。
ただ、長期のレジスタンスラインを突破して高値を更新してからは反落し、ラインの下側で先週の取引を終えています。
平均足をサポートに、上昇が続くかがポイントになりそうです。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年1月29日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年1月29日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年1月29日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

高値圏から陰線が2本連続しての下落が始まっています。
ただし平均足は実体が長く、下ヒゲがない陽線となっており、ローソク足との位置関係も合わせて大局は上昇トレンドと考えられます。
200日移動平均線も右肩上がりです。
フィボナッチの23.6%、38.2%といった水準が押し目の手がかりになる可能性があります。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスラインを天井として、高値、安値をどちらも切り下げています。
中期のサポートラインを下に抜けてから、ローソク足は一時平均足を上に抜けて平均足も陽転しました。
しかしローソク足と平均足が交わり合うような位置で先週の取引を終えています。
すぐ下の中期サポートラインを試すかがポイントになりそうです。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年1月29日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年1月29日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年1月29日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、実体が短く、上下にヒゲを伸ばした陰線が立ち、一時的にトレンドに迷いがあることを示しています。
平均足は陽連中、実体が長く、下ヒゲがないため、大局は上昇トレンドと考えられます。
200日移動平均線も右肩上がりとなっており、もう一度高値を更新していけるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

高値、安値ともに限定された狭い範囲での値動きが続いている状況です。
目先は、中期のレジスタンスラインを一時上抜けするものの、再度ラインの下に押し戻されています。
平均足は陽線ですが、ローソク足と絡み合うような位置にあり、直近では明確なトレンドが出ていないと考えられます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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本日(2024年1月29日)の主な米国経済指標

特になし

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OANDA Lab編集部

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