NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :FOMCで3月利下げ観測が大きく後退し米国株は全面安に(2024年2月1日)

マーケットレポート

昨日(2024年1月31日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38135.0(-313.0)<-0.81%>
    US100(米国100株価指数):17156.6(-205.2)<-1.18%>
    US500(米国500株価指数):4846.1(-62.2)<-1.27%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

1月31日の米国株主要3指数は、揃って大きく下落しました。
US100とUS500は1%を超える下落率を記録しています。

この背景にあったのは、FOMCで金利の据え置きが決まり、なおかつパウエルFRB議長が3月の利下げに否定的な見解を示したことです。
その前日に発表されたアルファベットA / Alphabet Inc. Aの決算が良くなかったことから株価は下落の動きを見せていましたが、FOMCにて早期利下げ観測が後退することで、金融やITなど幅広い銘柄で売りが進み、引けにかけて大きな下落となりました。

US500が参照するS&P500の主要な11セクターは、全て下落しています。
通信サービスと情報技術が特に大きく下げました。

マイクロソフト / Microsoft Corporationは、AI機能の開発コスト上昇を見通しましたが、四半期決算は市場予想を上回っています。
しかし株価は2.7%下落しました。

一方でボーイング / The Boeing Companyは、アラスカ航空機の事故対応を進める中、四半期決算の収益が予想を上回ることで5.3%上昇しました。

ニューヨーク州地盤の銀行持ち株会社であるニューヨーク・コミュニティ・バンコープ / New York Community Bancorp, Inc.は、37.7%の急落となり、20年以上ぶりの安値をつけました。
決算が予想外の赤字となり、配当が引き下げられています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年2月1日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年2月1日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年2月1日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は長い陰線が立ち、包み足の形となりました。
これは下落への転換を示唆するチャートパターンです。
平均足は陽線が継続しており、ローソク足がそれより上で推移していることから、全体の流れは上昇トレンドと考えられます。
平均足がサポートになるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

陽線継続中の平均足より高い位置での価格推移から一転し、ローソク足が平均足を割り込み、平均足も陰転しています。
そこからの下落は早く、中期のレジスタンスライン、中期のサポートラインを割り込み、長期のレジスタンスライン付近で止まりました。
目先は、長期レジスタンスラインでの攻防に注目です。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年2月1日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年2月1日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年2月1日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日のローソク足は、下方向に窓を開けてのスタートとなり続落しました。
ローソク足の終値は平均足の領域に食い込んでいます。
平均足は陽連中、200日移動平均線も右肩上がりでローソク足より下にあることから、全体の流れは上昇圧が強いと考えられます。
ローソク足がこのままの勢いで平均足を割り込むかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

中期のレジスタンスラインを形成した水準からローソク足が下落を始め、平均足を割り込むことで平均足は陰転しています。
中期サポートラインを割り込んでも下落の勢いは止まらず、大きく安値を更新して前日の取引を終えました。
すぐ上にある短期のサポートラインのレジスタンス転換も考えられます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年2月1日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年2月1日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年2月1日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

長い陰線が形成され、ローソク足の終値は平均足の上ヒゲと重複しています。
平均足は陽連中なので、大局は上昇トレンドと考えられます。
200日移動平均線も右肩上がりで、それより高い位置での価格推移です。
平均足がサポートになっての続伸というケースも想定されます。

<1時間足チャート分析>

中期のレジスタンスラインを頂点に下落している展開です。
陰連している平均足がレジスタンスとして機能しており、それに沿うような下降が続いています。
中期のサポートラインを割り込んでからさらに大きく下げて取引を終えています。
このまま下げ続けるなら、長期のレジスタンスラインを試す展開も考えられます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年2月1日)の主な米国経済指標

1日(木)22:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
1日(木)22:30(米国)前週分新規失業保険申請件数
1日(木)23:45(米国)1月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
1日(木)24:00(米国)1月ISM製造業景況指数

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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