WTI原油見通し(市況ニュース):米国経済は堅調も、ドルインデックスの上昇が影響し続落(2024年2月5日)

マーケットレポート

先週金曜日(2024年2月2日)のWTI原油動向振り返り

  • 終値:72.365(-1.513)<-2.05%>

※OANDAが提供する商品CFD「WTI原油(USOIL)」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

USOILは3営業日連続で下落。

米雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数変化などが市場予想よりも強く、米経済の力強さが確認されました。
これは原油需要の増加を意味すると考えられ、USOIL価格にとってプラス要因です。

その一方、米雇用統計発表後にドルインデックスが上昇しており、これは価格下落要因です。
また、イスラエルとハマスの停戦協議の進展が報じられており、中東の緊張緩和期待からUSOILが売られたとも報じられています。

なお、米商品先物取引委員会(CFTC)により原油の投機的ネットポジションが公開され、およそ19万7000の買い越しでした。
買い越し幅は昨年12月半ばに底打ちし、安定的に推移しています。

【WTI原油(USOIL)】本日(2024年2月5日)のチャートテクニカル分析

【WTI原油(USOIL)】本日(2024年2月5日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年2月5日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足は3営業日連続で陰線を形成しました。
売り圧力が強まり、72ドル台まで下落している状況です。
平均足は陽連しているものの、実体が短く上下にヒゲを伸ばしており、買いの勢いが落ちてきていることを示しています。
目先は、下落を続けて70ドルを下抜くかに注目です。

<1時間足チャート分析>

ローソク足は平均足の下に位置し、高値と安値の切り下げを継続。
明確な下降トレンドが続いており、直近安値を更新している状況です。
平均足は下ヒゲを伸ばした陰線が連続していることから、売り優勢を示しています。
目先は、このまま下落を続けるか、それとも平均足を目指して反発するかに注目です。

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)

米石油サービス会社ベーカー・ヒューズの発表によると、2024年2月2日時点の米国の原油リグ稼働数は前週と変わらずの499基でした。
直近のリグ稼働数は490基台での推移が続いています。

石油・天然ガス採掘装置(リグ)の稼働数の推移はこちら

原油在庫の推移(週間)

原油在庫の推移(週間)

米EIA(エネルギー情報局)の発表によると、2024年1月26日時点の原油在庫は前週比で123.4万バレルほど増加し、およそ4億2191万バレルです。
2023年11月後半の原油在庫は過去5年の平均と同水準でしたが、そこからは減少が続き、2024年2月現在は過去5年の平均を大幅に下回っています。

石油・天然ガス貯蔵量の推移はこちら

またWTI原油(USOIL)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>WTI原油(USOIL)リアルタイムレート

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