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NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :小売売上高が悪く長期金利低下。経済楽観論も加わり株高に(2024年2月16日)

マーケットレポート

昨日(2024年2月15日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38768.5(+335.5)<+0.87%>
    US100(米国100株価指数):17893.2(+86.4)<+0.49%>
    US500(米国500株価指数):5036.6(+34.3)<+0.69%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

2月15日の米国株主要3指数は、どれも大きく上昇しました。

この日に発表された小売売上高は市場の予想を大きく下回り、消費の落ち着きが意識されました。
その結果として早期利下げ期待がある程度回復し、長期金利が低下しています。
これに、米国の経済に対する楽観視が加わり、景気に敏感な金融やメーカーなどを中心とした買い相場になりました。

フェドウォッチによれば、FRBが5月に利下げをする確率は40%に上昇。
また、6月利下げの確率は約79%となっています。
今日には卸売物価指数(PPI)の発表があり、これもまた足元の景気を知る手がかりになる可能性があります。

個別で見ていくと、シスコ・システムズ / Cisco Systems, Inc.は決算発表の内容がマイナス視されて2.4%の下落。
テスラ / Tesla, Inc.はアナリストの強気な株価予想により6.2%上昇しています。
アルファベットA / Alphabet Inc. Aは、投資会社が保有する同社株を全て売却したことにより、2.17%の下落となっています。

アップル / Apple Inc.は、0.1%下落で引けています。
これは、ウォーレン・バフェット氏が同社株の一部を売却したこと、ジョージ・ソロス氏が同社株の保有を解消したことが嫌われて下落しましたが、取引時間の終盤に回復しています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年2月16日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年2月16日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年2月16日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

一時的につけた押し目から、2営業日連続で反発する長い陽線が立ち、最高値の手前まで上昇して前日は引けています。
この上昇で、ローソク足の終値は平均足より上に出ました。
平均足は陽連中ですが、実体は短く下ヒゲが伸びている上昇の勢いがあまり強くない形状のため、ここからさらに高値を更新していけるかに注目です。

<1時間足チャート分析>

長期サポートラインが引かれた底値からの反転上昇が継続しました。
平均足は陽連しており、それに支えられるようにローソク足は値を伸ばしています。
上昇の道中で既に中期のレジスタンスラインは突破しており、このまま上がり続けるなら長期のレジスタンスラインを試す展開も考えられます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年2月16日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年2月16日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年2月16日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は2営業日連続の上昇となったものの、最高値を更新するには至りませんでした。
平均足は陽連していますが実体が短く、下ヒゲが長く、本格的な上昇トレンドに至る手前の形状であるとも考えられます。
ローソク足>平均足の位置関係を保てるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

安値圏に引かれた長期のサポートラインを起点に、高値と安値を切り上げながら上昇しています。
ローソク足が平均足を追い抜くことにともなって、平均足は陽転しました。
この上昇の過程で中期レジスタンスライン付近で一度は上昇を阻まれたものの、最終的には上に抜けています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年2月16日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年2月16日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年2月16日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ヒゲが短く実体が長い陽線が立ち、終値ベースでは高値を更新しました。
平均足は陽連中で200日移動平均線も右肩上がりのため、全体としては上昇トレンドと考えられます。
平均足がローソク足のサポートとなりながら、最高値を更新していけるかに注目です。

<1時間足チャート分析>

平均足に沿っての下落から反転上昇を開始し、ローソク足が平均足を追い抜くことで上昇トレンドに転換しました。
平均足は陽転し、ローソク足はそのサポートを受けるように上昇、中期のレジスタンスラインを上に抜けています。
すぐ上の長期レジスタンスラインを試すかに注目が集まります。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年2月16日)の主な米国経済指標

16日(金)22:30(米国)1月住宅着工件数(前月比)
16日(金)22:30(米国)1月住宅着工件数(年率換算件数)
16日(金)22:30(米国)1月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
16日(金)22:30(米国)1月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
16日(金)22:30(米国)1月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
16日(金)22:30(米国)1月卸売物価指数(PPI)(前月比)
16日(金)22:30(米国)1月建設許可件数(前月比)
16日(金)22:30(米国)1月建設許可件数(年率換算件数)
16日(金)24:00(米国)2月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
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問い合わせ先:お問い合わせフォームから


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