NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :PCEはほぼ市場予想通りでインフレ鈍化傾向から株高に(2024年3月1日)

マーケットレポート

昨日(2024年2月29日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38951.5(+113.5)<+0.29%>
    US100(米国100株価指数):18036.6(+207.3)<+1.16%>
    US500(米国500株価指数):5091.2(+29.0)<+0.57%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

2月29日の米国株主要3指数は上昇したものの、それぞれの高値を更新するには至りませんでした。

この日に発表された個人消費支出(PCE)物価指数は、ほぼ市場予想通りの結果となり、インフレが鈍化していることが示されました。
これにより、買いへの安心感が拡大し、AI関連企業などが積極的に買われました。

また、長期金利低下も株価を支えました。

月単位で見ると、主要な株価3指数は4か月連続の上昇。
また小型株で構成されるラッセル2000も2月は5%以上の上昇率でした。

個別で見ていくと、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ / Advanced Micro Devices, Inc.は9.0%の上昇。
エヌビディア / NVIDIA Corporationも上昇しています。

また、セールスフォース / Salesforce, Inc.は前日の好決算が評価され3.0%上昇。
インテル / Intel Corporationが2.4%上昇、アマゾン・ドット・コム / Amazon.com, Inc.が2.0%上昇、マイクロソフト / Microsoft Corporationが1.4%上昇しています。

一方でボーイング / The Boeing Companyは、刑事訴追を受ける可能性があると報じられて1.8%下落しています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年3月1日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年3月1日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年3月1日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は陽連中の平均足の上で反発し、上ヒゲを伸ばす陽線で引けました。
平均足の実体は短く、下ヒゲも伸びており、上昇の勢いは弱まりつつあります。
ですが、200日移動平均線も右肩上がりなので、全体としては上昇目線と考えられます。
フィボナッチの23.6%や38.2%が、押し目の目安になって反発するケースも想定されます。

<1時間足チャート分析>

陰連中の平均足に頭を押さえられながら下降していたところから、安値圏に中期サポートラインを作って反発しました。
それ以降、ローソク足は平均足と何度か交差し、そのたびに平均足の色も転換しています。
一時的に中期レジスタンスラインを超えましたが、押し戻されてそれより下で前日の取引を終えています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年3月1日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年3月1日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年3月1日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は最高値を超えることはできませんでしたが、18,000ポイント台を回復する陽線となりました。
ただし平均足は陽連中であるものの、実体が短く、下ヒゲが長いため、上昇する勢いはあまりないと考えられます。
平均足に支えられながら、高値を更新していけるかに注目です。

<1時間足チャート分析>

陰連中の平均足に頭を押さえられながら下落していましたが、中期サポートラインで底値をつけ反転上昇を開始。
ローソク足が平均足を追い抜くことで、平均足も陽転しました。
この上昇で中期のレジスタンスラインを上に抜き、長期レジスタンスラインのすぐ下まで迫っています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年3月1日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年3月1日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年3月1日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は陽線で引けましたが、わずかに最高値を更新することはできませんでした。
平均足は陽連しており、それより上にローソク足があることから、大局は上昇トレンドと考えられます。
また、200日移動平均線も右肩上がりです。
平均足をサポートとして、最高値を更新できるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

ローソク足と平均足が複数回交差している方向感のない展開でしたが、中期のサポートラインを底に反発しました。
この上昇で平均足は陽転し、中期レジスタンスラインを上抜けています。
このまま上昇していく場合、上にある長期レジスタンスラインを試す展開も想定されます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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本日(2024年3月1日)の主な米国経済指標

1日(金)23:45(米国)2月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
1日(金)24:00(米国)2月ミシガン大学消費者態度指数・確報値
1日(金)24:00(米国)2月ISM製造業景況指数

本日発表予定の経済指標はこちら

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