NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :利下げ期待は維持されるもFOMCやPPIを控えUS30は反落(2024年3月14日)

マーケットレポート

昨日(2024年3月13日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):39150.0(+108.5)<+0.28%>
    US100(米国100株価指数):18129.8(-116.6)<-0.64%>
    US500(米国500株価指数):5181.4(-3.0)<-0.06%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

3月13日の米国株主要3指数は、銘柄によって動きが違う展開となりました。

この日は経済指標などの材料に乏しかったものの、利下げへの期待が維持されることでUS30は取引序盤から上昇しました。
ただし来週にFOMCを控え、本日発表される卸売物価指数(PPI)も注目される中、ハイテク株中心に売りが入りました。
長期金利上昇が、ハイテク株の圧迫要因になったと考えられます。

このところ市場を引っ張っているエヌビディア / NVIDIA Corporationは、1.1%下落しています。
投資家は、今月の18~21日開催の同社のGTC開発者会議にて、AI関連の発表に注目しています。

スリーエム / 3M Companyは、CEOの交代人事が明らかになり5.4%上昇、シェブロン / Chevron Corporationは、原油高を受けて1.3%上昇しました。

一方で、インテル / Intel Corporationは、国防総省からの補助金支出計画が撤回されると伝わり、4.4%下落しています。

ディスカウント小売りのダラー・ツリー / Dollar Tree, Inc.は、1000店舗近くを閉鎖するなど、四半期決算が赤字になって14.2%急落しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年3月14日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年3月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年3月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

昨日の日足は、最高値まで迫るも反落し、上ヒゲが伸びた陽線で引けています。
また3連騰を達成しています。
平均足は陽連中であるものの、実体は短く、下ヒゲが伸びています。
200日移動平均線は右肩上がりなので、全体的には買いが優勢と考えられます。
最高値を試すタイミングに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

長期のサポートラインが底値になってから上昇が続き、中期レジスタンスライン、そして長期レジスタンスラインを次々と上に抜けています。
それから高値圏で反落し、長期のレジスタンスライン付近にて取引を終えています。
この上昇の間、平均足は一貫して陽連していました。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年3月14日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年3月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年3月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

昨日の日足は、陰線で引けており、高値圏で陽線と陰線が同程度の比率で現れるもみ合いの相場になっています。
平均足は陽連中で、それより上で価格推移しているため、全体的には買いが優勢と考えられます。
200日移動平均線も右肩上がりで、ローソク足より下にあることも確認できます。

<1時間足チャート分析>

高値を切り下げ、安値を切り下げる三角保ち合いの形で、トレンドの勢いがなくなっていると考えられます。
また、ローソク足と平均足が複数回交差していることも確認できます。
直近は、陰連している平均足に頭を押さえられながら下がっているため、このままの流れで長期サポートラインを試すケースも想定されます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年3月14日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年3月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年3月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

昨日の日足は実体がほとんどない十字線でした。
最高値付近まで達するも、抜けきることはできず小さく反落しています。
平均足はほぼ一定の角度を保つ陽線で、ローソク足を支えるように推移しています。
200日移動平均線も右肩上がりなので、大局は上昇トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

中期レジスタンスラインに頭を押さえられて、高値を更新できない展開が続いています。
ローソク足が平均足と複数回交わることで、平均足も何度か転換しており、目先の相場には流れがないと考えられます。
下にある長期のレジスタンスライン付近まで価格を下げるケースも想定されます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年3月14日)の主な米国経済指標

14日(木)21:30(米国)2月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
14日(木)21:30(米国)2月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
14日(木)21:30(米国)2月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
14日(木)21:30(米国)2月卸売物価指数(PPI)(前月比)
14日(木)21:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
14日(木)21:30(米国)2月小売売上高(前月比)
14日(木)21:30(米国)2月小売売上高(除自動車)(前月比)
14日(木)21:30(米国)前週分新規失業保険申請件数

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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