NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :インフレが強く消費が弱いことで下げ相場に(2024年3月15日)

マーケットレポート

昨日(2024年3月14日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38956.5(-193.5)<-0.49%>
    US100(米国100株価指数):18042.8(-87.0)<-0.48%>
    US500(米国500株価指数):5162.8(-18.6)<-0.36%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

3月14日の米国株主要3指数は、揃って下落しました。

この日に発表された卸売物価指数(PPI)が、市場の予想を大きく上回り、インフレ圧の強さが再確認されました。
FRBの利下げ開始時期が後ろ倒しになる可能性が意識され、また長期金利上昇もあって、半導体銘柄を中心に幅広く売られました。
ただし、小売売上高は予想を下回り、消費の減速を印象づける結果でした。

これはインフレが強く、消費が弱いという最悪の組み合わせで、US30が大きく下げる要因となりました。

US500の参照先であるS&P500の主要な11セクターでは、金利動向に敏感な公益事業や不動産の下げが目立っています。

市場では、来週開催されるFOMCで政策金利が据え置かれるとの見方が有力です。
フェドウォッチによれば、6月に利下げされる確率は62.9%と、1週間前の81.7%から大きく低下しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年3月15日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年3月15日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年3月15日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

昨日の日足は、一時的に最高値付近まで到達するものの反落する陰線となりました。
ダブルトップが形成される可能性があり、その際はフィボナッチの38.2%と重複しているネックラインを下回ることで、下げる勢いが増すケースも想定されます。
終値ベースでは、平均足の実体がかなり短くなっています。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスラインより上で山を2つ作ってから下落し、ダブルトップが形成されたと考えられます。
ローソク足が平均足を下に抜けて、平均足も陰転しています。
この下落の途上で、中期サポートラインもブレイクしています。
このまま下げ続ければ、長期のサポートラインを試す展開も想定されます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年3月15日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年3月15日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年3月15日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

昨日の日足は陰線で引けて、ローソク足の終値は平均足の実体と重なる位置にあります。
平均足は陽連しているものの、実体が短く、下ヒゲが伸びています。
200日移動平均線は右肩上がりなので、全体としてはまだ買い圧力が強いと考えられます。
1万8000ポイント台をキープできるかに注目です。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインを頂点に高値を切り下げ、長期サポートラインを底に安値を切り上げています。
ローソク足が何度か平均足と交わり、平均足も複数回転換する展開が継続しています。
上下どちらかに走り出すことで、それぞれの長期ラインを試す展開が想定されます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年3月15日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年3月15日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年3月15日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

昨日の日足は、一時的に最高値を更新するものの反落し、陰線で引けています。
ローソク足が陽連中の平均足の上を推移する展開が1月半ばからずっと続いています。
200日移動平均線も右肩上がりなので、大局は上昇トレンドと考えられます。
一度平均足がサポートになって、最高値を試す展開もありそうです。

<1時間足チャート分析>

中期のレジスタンスラインを少し上に抜けることで、最高値を更新するもすぐに反落して平均足を割り込んでいます。
この下落の値動きで平均足は陰転しており、中期サポートラインも下に抜けています。
しかし長期レジスタンスラインに対しては、終値ベースでブレイクすることはできませんでした。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年3月15日)の主な米国経済指標

15日(金)21:30(米国)3月ニューヨーク連銀製造業景気指数
15日(金)22:15(米国)2月鉱工業生産(前月比)
15日(金)23:00(米国)3月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

本日発表予定の経済指標はこちら

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