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NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :PPIは予想を下回るもインフレへの警戒感は根強い(2024年4月12日)

マーケットレポート

昨日(2024年4月11日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38503.4(+38.4)<+0.10%>
    US100(米国100株価指数):18327.0(+298.1)<+1.65%>
    US500(米国500株価指数):5204.6(+41.2)<+0.80%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

4月11日の米国株主要3指数は、まちまちの値動きとなりました。

この日に発表された、3月の卸売物価指数(PPI)の伸びは市場予想を下回りましたが、前日発表の消費者物価指数(CPI)の結果によって、インフレに対する警戒感は残っています。

取引時間の序盤、US30は売りが先行するものの、アップル / Apple Inc.、マイクロソフト / Microsoft Corporationなどハイテク株主導で下げ幅を縮小し、取引時間の後半には一時的にプラス圏に転じています。

US100は、エヌビディア / NVIDIA Corporationなどの半導体銘柄に買いが入って大きく上昇しています。

US500の参照先であるS&P500の主要な11セクターでは、情報技術が大きく上がりましたが、金融は下落しています。

市場は、JPモルガン・チェース / JPMorgan Chase & Co.、シティグループ / Citigroup Inc.、ウェルズ・ファーゴ / Wells Fargo & Companyの大手3行が発表する決算に注目しています。

他に個別で見ていくと、バイオテックのアルパイン・イミューン・サイエンシズ / Alpine Immune Sciences, Inc.は、バーテックス・ファーマシューティカルズ / Vertex Pharmaceuticals Incorporatedによる49億ドルの買収が発表されて、36.9%上昇しました。

ユナイテッドヘルス・グループ / UnitedHealth Group Incorporatedは1.9%下落と、US30が参照するダウ銘柄ではもっとも下落しました。

アップル / Apple Inc.は4.3%上昇。
ナイキ / NIKE, Inc.は投資判断が引き上げられて3.4%上昇しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年4月12日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年4月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、直近の安値を更新するものの反発して、実体が短い陽線で引けました。
平均足はすでに陰転しており、終値ベースで2陰連となっています。
ローソク足が平均足より下にあるため、目先は下降トレンドに転換した可能性が高いです。
さらなる安値更新があるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスラインとサポートラインに挟まれたレンジ相場から、レンジ下限を下に抜けました。
その後はローソク足と平均足が何度も交差し、平均足も複数回転換しています。
安値圏で中期のサポートラインを形成してから反発し、長期サポートラインがレジスタンス転換したため、続落するかがポイントになりそうです。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年4月12日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年4月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は強く反発する長い陽線で引けて、ローソク足の先端は平均足の実体を上に抜けました。
しかし平均足は陰転しているため、目先の相場に方向感がないことを示唆しています。
ローソク足が平均足に対して、上下どちらに位置していくかで、今後のトレンドが決まっていく可能性が高そうです。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスライン、サポートラインの間で価格推移する展開が続いています。
直近では、長期サポートラインのすぐ上で反発し安値を切り上げ、ローソク足が平均足を追い抜くことで平均足は陽転しました。
前日の取引時間終盤に大きく上昇し、中期のレジスタンスラインを上に抜けています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年4月12日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年4月12日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月12日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は目先の安値圏から反発する陽線が立ちましたが、平均足は逆に陰転しており、方向感が失われていることがうかがえます。
ローソク足と平均足の位置関係から、下降トレンドの初動である可能性も考えられますが、200日移動平均線が右肩上がりなので、長期的にはまだ買い圧力があることも示唆しています。

<1時間足チャート分析>

長期のサポートラインに対して、ブレイクしては下ヒゲを伸ばして反発する値動きが繰り返されていました。
その後に大きく上昇することで、平均足は陽転して現在に至っています。
このまま上がり続ける場合、すぐ上の長期レジスタンスラインを試すかに注目が集まります。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
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本日(2024年4月12日)の主な米国経済指標

12日(金)23:00(米国)4月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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