NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :半導体銘柄が売られ、利下げ開始時期後退観測で株安に(2024年4月18日)

マーケットレポート

昨日(2024年4月17日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):37768.5(-88.0)<-0.23%>
    US100(米国100株価指数):17526.0(-223.6)<-1.26%>
    US500(米国500株価指数):5027.2(-32.2)<-0.64%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

4月17日の米国株主要3指数は、全体的に売り相場となりました。

長期金利の上昇が一服することで、US30がプラス圏を推移する時間帯もありましたが、決算の内容が悪かった半導体大手のASMLホールディング / ASML Holding N.V. NYRSが急落しました。
インテル / Intel Corporationやエヌビディア / NVIDIA Corporationなどもつられて下がることで、相場全体が軟調に推移しました。

インフレ圧が残ることで利下げ開始時期が遅れるという予想や、決算内容が予想以下となったトラベラーズ / The Travelers Companies, Inc.が7.4%下落したことも、相場の下げ要因となりました。

FRBはベージュブックで、2月下旬から4月初旬にかけて経済活動がわずかに拡大したとしました。
ただし、企業間でインフレ低下の進展が滞っていることが懸念されている点も指摘しています。

他に個別で見ていくと、物流倉庫を中心とするREITのプロロジス / Prologis, Inc.や医療品大手のアボット・ラボラトリーズ / Abbott Laboratoriesも、決算内容が売り材料になりました。

ユナイテッド・エアラインズ・ホールディングス / United Airlines Holdings, Inc.は、4~6月期の利益見通しが市場の予想を上回ることで、17.45%と急激な株高になっています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年4月18日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年4月18日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月18日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、1本前の安値をわずかに更新しなかったものの、上下にヒゲが伸びる陰線で引けました。
ローソク足は平均足より安い価格帯を推移しており、平均足は陰連中で実体が長く、上ヒゲがほぼない形状です。
このまま下げ続けた場合、まだ値幅はありますが右肩上がりの移動平均線がサポートになるケースも考えられます。

<1時間足チャート分析>

高値、安値ともに切り下げている展開から、長期サポートラインに支えられて以降は、レンジ相場に移行しています。
ローソク足が平均足と何度も交わることで、平均足も複数回転換しています。
直近では、ローソク足が平均足を下回り、平均足も陰転しています。
このまま長期と中期のサポートラインが重複する水準をブレイクするかに注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年4月18日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年4月18日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月18日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は安値を更新し、実体が長い陰線が立ちました。
平均足は陰連中で、段階的に実体が長くなっており、下落の勢いがつき始めていることを示唆しています。
ローソク足と平均足の位置関係も含め、下降トレンドが本格化している可能性が考えられます。
200日移動平均線は右肩上がりでローソク足より下にあるため、長期的な視点で押し目をつけるケースも想定されます。

<1時間足チャート分析>

陰連中の平均足に対してローソク足が先行する位置関係で、長期サポートラインを勢いよく下に抜けてからは、ローソク足と平均足が絡み合うように推移するレンジ相場になっています。
前日に下方向への値動きが発生し、中期サポートラインを下抜けして、さらに安い水準に新しい中期サポートラインが形成されています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年4月18日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年4月18日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月18日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は続落して安値を更新し、4陰連となりました。
平均足は1本ごとに実体が長くなっており、平均足より下にローソク足が位置していることも含め、下降トレンドの勢いが強まっていることが読み取れます。
目先の戻りをはかる水準として、フィボナッチの23.6%、38.2%といった主要な比率が機能するケースも想定されます。

<1時間足チャート分析>

陰連中の平均足をともなう下落で中期サポートラインを下に抜けてからは、ローソク足と平均足がもみ合うレンジ相場に移行しています。
しばらく中期のレジスタンスライン、サポートラインに挟まれる展開が続きましたが、最終的に下に抜けて安値圏で中期サポートラインを新たに形成しました。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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本日(2024年4月18日)の主な米国経済指標

18日(木)21:30(米国)4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数
18日(木)21:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
18日(木)21:30(米国)前週分新規失業保険申請件数
18日(木)23:00(米国)3月中古住宅販売件数(前月比)
18日(木)23:00(米国)3月中古住宅販売件数(年率換算件数)
18日(木)23:00(米国)3月景気先行指標総合指数(前月比)

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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