NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :10年債利回り上昇でハイテク株やボーイングが下げる(2024年4月25日)

マーケットレポート

昨日(2024年4月24日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38404.4(-148.6)<-0.39%>
    US100(米国100株価指数):17384.6(-153.7)<-0.88%>
    US500(米国500株価指数):5048.6(-33.0)<-0.65%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

4月24日の米国株主要3指数は、揃って反落する展開でした。

中東情勢の不透明感が続いて原油が高騰し続け、インフレの根強さが再度意識されました。
その結果、取引時間の序盤から長期金利が上昇、10年債利回りは4.6459%となっています。

こういった地合いから、アマゾン・ドット・コム / Amazon.com, Inc.、エヌビディア / NVIDIA Corporationなどのハイテク株が売られ、また赤字決算だったボーイング / The Boeing Companyの売りが拡大し、相場を押し下げる要因となりました。

US500の参照先であるS&P500の主要な11セクターは、7セクターが上昇しています。

個別で見ていくと、テスラ / Tesla, Inc.は純利益が大幅に減少したものの、安価な新車種の生産前倒し計画が買い材料となり、12.1%上昇しています。

メタ・プラットフォームズ / Meta Platforms, Inc.は、第1四半期の売上高は予想を上回りましたが、2024年の設備投資が400億ドルに達するという見通しがマイナス材料に。
これを受けて、時間外取引で11%下落しました。

既に述べた通り、ボーイング / The Boeing Companyは第1四半期決算が7四半期ぶりの減収となって2.8%下落しました。

テキサス・インスツルメンツ / Texas Instruments Incorporatedは、第2四半期見通しが市場の予想を上回ることで5.6%上昇しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年4月25日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年4月25日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月25日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は上昇後から反落する陰線が立ち、目立つ連騰は3でストップしました。
平均足は陰連中ですが、実体がここにきて短くなってきているため、下落圧力が一時的に弱まっていることを示唆しています。
このまま平均足がレジスタンスとなり、続落するかに注目です。

<1時間足チャート分析>

長期サポートラインを底値に、陽連する平均足をともなう上昇が続いていました。
1本前の中期レジスタンスラインをブレイク後、高値圏で新たに中期レジスタンスラインを形成してから反落しました。
ローソク足が平均足を下回ることで、平均足は陰転しています。
前日に形成した中期サポートラインが、押し目となる可能性も考えられます。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年4月25日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年4月25日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月25日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、平均足の下ヒゲに接したところから下落し、連騰は2でストップしました。
平均足は陰連中で、それより下にローソク足の実体があるため、直近の流れは下降トレンドであると考えられます。
このまま平均足に頭を押さえられて、続落するかがポイントになりそうです。

<1時間足チャート分析>

長期サポートラインで底をつけてから上昇に転じ、中期レジスタンスラインをブレイクしてからは、さらに上昇の勢いを増しました。
その後は中期レジスタンスラインを新たに形成しつつ反落を開始。
ローソク足が平均足を下に抜けることで、平均足は陰線に転換しています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年4月25日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年4月25日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年4月25日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は平均足の下ヒゲと重なる価格帯から下落する陰線が立ちました。
平均足は陰連中で、目先の流れは売り優勢です。
200日移動平均線は右肩上がりなので、長い目線で見れば上昇トレンドの可能性も考えられますが、角度は緩やかになりつつあります。

<1時間足チャート分析>

長期サポートラインを始点とした上昇の流れが続いていましたが、高値圏に中期レジスタンスラインを形成してから反落しています。
ローソク足は一時的に平均足ともみ合うものの、そこから下落に転じることで、平均足も陰転しました。
ほぼ戻らず引けているため、同様の売り圧力が今日もキープされるかに注目です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年4月25日)の主な米国経済指標

25日(木)21:30(米国)1-3月期四半期コアPCE・速報値(前期比年率)
25日(木)21:30(米国)1-3月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値)(前期比年率)
25日(木)21:30(米国)1-3月期四半期GDP個人消費・速報値(前期比年率)
25日(木)21:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
25日(木)21:30(米国)前週分新規失業保険申請件数
25日(木)23:00(米国)3月住宅販売保留指数(前年同月比)
25日(木)23:00(米国)3月住宅販売保留指数(前月比)

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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