NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :雇用コスト増大が賃金インフレ懸念を呼び売り相場に(2024年5月1日)

マーケットレポート

昨日(2024年4月30日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):37813.3(-586.6)<-1.53%>
    US100(米国100株価指数):17410.8(-396.1)<-2.22%>
    US500(米国500株価指数):5030.6(-90.2)<-1.76%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

4月30日の米国株主要3指数は、揃って大きく下落しました。
US100は2%を超える下落率となっています。

この日に発表された1~3月期の雇用コストが前期から大きく伸び、市場予想も上回ったことで、賃金インフレ再燃への懸念が広がっています。
その結果長期金利が上昇し、ハイテク株中心に幅広い銘柄が売り込まれました。
マグニフィセント・セブンの大半が下落しています。

早期利下げに慎重なスタンスを崩さないパウエルFRB議長による、今日のFOMC後の発言にも注目が集まります。

個別で見ていくと、中東情勢の混乱にともなう不買運動で、1~3月期決算の利益が予想より悪かったマクドナルド / McDonald’s Corporationは、0.2%下落しています。

一方で、利益が予想を上回ったスリーエム / 3M Companyは、4.7%上昇しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年5月1日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年5月1日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年5月1日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は長い陰線が立ち、ローソク足の先端は平均足の下ヒゲの先に再び出ました。
この下落で3万8000ドルを割り込んでいます。
平均足は陰連中であるため、ここ最近の上昇が一時的な戻り目となった可能性も考えられます。
直近安値を更新していく続落があるかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスライン、サポートラインに挟まれた価格帯での変動が続いています。
前日は大きく下落して長期のサポートラインまで到達したものの、割り込むことなく引けています。
平均足は陰連中で、それより下にローソク足が並んでいるため、このサポートラインを再度試すかがポイントになりそうです。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年5月1日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年5月1日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年5月1日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

日足は一時的に平均足の実体を上抜けたものの、前日の大きな下落で終値は平均足より下に出ました。
平均足は陰連中で、ローソク足との位置関係から考えても、このまま続落するケースも想定されます。
その際は、200日移動平均線がターゲットになる可能性も考えられます。

<1時間足チャート分析>

陽連中の平均足をともなう上昇が続いていましたが、長期レジスタンスラインを超えられずもみ合いに移行。
そこから下落が始まり、平均足も陰転して、中期サポートラインをブレイクして下落の勢いが加速しました。
前日の取引時間終盤に大きく下がり、あまり戻らず引けています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年5月1日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年5月1日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年5月1日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

直近の反発でローソク足は平均足を上回りそうなところまで上昇したものの、前日の反落で再び平均足より下にローソクの終値が位置するところまで下げました。
右肩上がりの200日移動平均線は、ローソク足より下に位置しています。
続落してこの水準を試す展開も想定されます。

<1時間足チャート分析>

長期サポートラインを底に反転して上昇を続けていましたが、長期レジスタンスラインに頭を押さえられ、しばしもみ合ったのちに下落に転じています。
平均足が陰転してから下落の勢いがつき、中期サポートラインを割り込んでいます。
このまま長期のサポートラインを目指すかに注目です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年5月1日)の主な米国経済指標

1日(水)21:15(米国)4月ADP雇用統計(前月比)
1日(水)22:45(米国)4月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
1日(水)23:00(米国)3月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
1日(水)23:00(米国)4月ISM製造業景況指数
1日(水)27:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)、終了後政策金利発表
1日(水)27:30(米国)パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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