NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :材料に乏しい展開だがUS30は上昇して3万9000ドル台を回復(2024年5月9日)

マーケットレポート

昨日(2024年5月8日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):39058.5(+191.5)<+0.49%>
    US100(米国100株価指数):18070.5(-29.8)<-0.16%>
    US500(米国500株価指数):5187.8(+0.6)<+0.01%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

5月8日の米国株主要3指数はバラバラの値動きとなり、US30は上昇したものの、US100、US500は方向感を示しませんでした。

この日も経済指標などの材料に乏しかったです。
US30は取引時間序盤に弱含みになったものの、JPモルガン・チェース / JPMorgan Chase & Co.など金融株、資本財銘柄に買いが入り、じわじわと上昇して3万9000ドル台を回復しています。

個別で見ていくと、インテル / Intel Corporationは、米国政府が中国通信機器大手のファーウェイに対するインテル製半導体輸出許可を取り消したと報じられ、2.2%下落しました。

ウーバー・テクノロジーズ / Uber Technologies, Inc.は、第1四半期決算が予想外の赤字となり、第2四半期についても弱い見通しとなったことから、5.7%下落しました。

また、米国検察当局がテスラ / Tesla, Inc.の自動運転機能について消費者や投資家に誤解を与えているとして調査していることが分かり、同社株は1.7%下落しました。

10年債利回り上昇により、エヌビディア / NVIDIA Corporation、アマゾン・ドット・コム / Amazon.com, Inc.、アルファベットA / Alphabet Inc. Aといった大型株も、0.2%~1.1%の下落となっています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年5月9日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年5月9日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年5月9日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足も陽線で引けて6連騰となりました。
平均足は陽転して、段階的に実体が長く、下ヒゲが短くなっており、それより高い位置にローソク足があることから、上昇の勢いが増していると考えられます。
またダブルボトムのネックラインを上に抜けて、上昇が継続していることも確認できます。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインを上に抜けてからも上昇の勢いは継続中です。
高値に引かれた中期レジスタンスライン、安値に引かれた中期サポートラインが切り上がっています。
直近では中期レジスタンスラインに頭を押さえられて一度下落したものの、反発してこのラインを上に抜けています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年5月9日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年5月9日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年5月9日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、実体が短く、上下にヒゲを伸ばした陰線が立ちました。
平均足が陽転しており、それより高い位置をローソクが推移していることから、大局は上昇トレンドに転換したと考えられます。
200日移動平均線が右肩上がりで、ローソク足より低い位置にあることも確認できます。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインを下から上に抜けてからも、陽連中の平均足に支えられながら上昇を続けました。
その後、高値圏に長期レジスタンスラインが形成されて反落し、平均足も陰転しています。
ローソク足と平均足が何度も交差しているため、目先の方向感は失われている可能性が高いです。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年5月9日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年5月9日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年5月9日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足はほぼ実体がない形状で引けました。
高値と安値を切り上げながら上昇することで、陰連中の平均足をローソク足が上回っており、その後に平均足も陽転しています。
また、200日移動平均線が右肩上がりです。
フィボナッチの23.6%や38.2%といった主要な比率が、押し目の目安になる可能性が考えられます。

<1時間足チャート分析>

長期と中期のレジスタンスラインを上抜けしてからも、陽連する平均足をともなっての上昇が続いていましたが、高値圏で新たな長期レジスタンスラインを形成して反落しました。
この下落でローソク足が平均足を下に抜けることで、平均足は陰転しています。
上下にある中期のサポートライン、レジスタンスラインのどちらを試すかに注目です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年5月9日)の主な米国経済指標

9日(木)21:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
9日(木)21:30(米国)前週分新規失業保険申請件数

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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