NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :セールスフォースの下落がUS30を押し下げる(2024年5月31日)

マーケットレポート

昨日(2024年5月30日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38099.0(-68.0)<-0.18%>
    US100(米国100株価指数):18544.1(-151.2)<-0.81%>
    US500(米国500株価指数):5237.6(-19.8)<-0.38%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

5月30日の米国株主要3指数は、全体的に下落傾向でした。

顧客管理ソフトウェア大手のセールスフォース / Salesforce, Inc.は、前々日の取引終了後に発表された2~4月期決算は増収増益でした。
しかし、市場予想に対して失望を誘う内容で、取引序盤から売りが先行して19.7%と大幅な株安に。
これがUS30の下落要因となりました。

また、マイクロソフト / Microsoft Corporationが3.4%下落する一方で、ベライゾン・コミュニケーションズ / Verizon Communications Inc.は3%超上昇しました。

この日には1~3月期の実質GDP改定値が発表され、個人消費の引き下げが反映されたため、速報値から下方修正されています。
これを受けて米国債利回りは低下しました。

フェドウォッチによれば、9月に利下げが行われる確率は、GDP発表前の48.7%から50.4%に上昇しています。
市場は本日に発表される個人消費支出(PCE)物価指数に注目しています。

US500の参照先であるS&P500の主要な11セクターでは、情報技術が2.5%下落と最も下がりました。
通信サービスも1.1%下落しています。

テスラ / Tesla, Inc.は、運転支援機能のソフトウェアを展開するべく、中国当局への登録準備を進めているとの報道が好材料となり、1.5%上昇しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年5月31日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年5月31日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年5月31日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は3陰連となる陰線が立ち、直近の安値を更新しました。
ローソク足はすでに平均足を下抜けしており、平均足は陰転しています。
また、平均足は1本前と比べて実体が長く、上ヒゲが短くなっているため、売り圧力が段階的に増していることを示唆しています。

<1時間足チャート分析>

陰連中の平均足に頭を押さえられながらの下落が続き、中期サポートラインを割り込んでもその勢いは衰えませんでした。
大きく安値を更新した底値圏で反発し、ローソク足が平均足を上回ることで、平均足も陽転しています。
もう一段階の下げで安値更新があるかに注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年5月31日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年5月31日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年5月31日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、終値が平均足に食い込む陰線で引けました。
平均足は陽連中ですが、久しぶりに下ヒゲが表示され、上昇の勢いが減退していることを示しています。
このままローソク足が平均足を明確に割り込んでいけば、下降トレンドに転換する可能性も考えられます。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインを頂点とした下落が始まり、陰連中の平均足を伴って安値を更新していきました。
中期サポートラインを割り込んだあとも下落は続き、長期サポートラインラインを割り込んでからライン付近まで戻って取引を終えました。
長期サポートラインがレジスタンス転換する展開も想定されます。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年5月31日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年5月31日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年5月31日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は平均足より安い位置で取引が始まり、そのまま下降して陰線で引けました。
平均足は陽連中であるものの、実体は短く、下ヒゲが長くなっています。
ローソク足との位置関係を考えても、トレンド転換の初動である可能性があります。
ただし、200日移動平均線が右肩上がりでローソク足より下にあります。

<1時間足チャート分析>

前日の1時間足は長期サポートラインの少し上で取引を開始。
前々日からの下落の勢いを保ってこのラインをブレイクし、更新した安値の位置に中期サポートラインを形成しました。
そこからは反発し、一時長期サポートライン付近まで戻るものの、再度の下げで中期サポートライン付近で引けています。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年5月31日)の主な米国経済指標

31日(金)21:30(米国)4月個人所得(前月比)
31日(金)21:30(米国)4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
31日(金)21:30(米国)4月個人消費支出(PCEコア・デフレーター、食品・エネルギー除く)(前月比)
31日(金)21:30(米国)4月個人消費支出(PCEデフレーター)(前年同月比)
31日(金)21:30(米国)4月個人消費支出(PCE)(前月比)
31日(金)22:45(米国)5月シカゴ購買部協会景気指数

本日発表予定の経済指標はこちら

OANDA CFD
Twitter Youtube

Published by
OANDA Lab編集部

OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :セールスフォースの下落がUS30を押し下げる(2024年5月31日)