NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :雇用統計の結果で方向感なく乱高下(2024年6月10日)

マーケットレポート

先週金曜日(2024年6月7日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38795.0(-82.5)<-0.21%>
    US100(米国100株価指数):18999.0(-36.0)<-0.19%>
    US500(米国500株価指数):5345.8(-9.0)<-0.17%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

6月7日の米国株主要3指数は、上下に乱高下する展開となりました。

この日に発表された雇用統計では、非農業部門雇用者数が前月比で27万2000人増と、予想と前回の数字を大幅に上回りました。
これにより労働市場の底堅さが示され、平均時給の伸びも強く、利下げ観測の後退につながりました。
この結果、長期金利が上昇して株安になりましたが、失業率が悪化したことや過去の就業者数が下方修正されたことで、今度は株高になりました。

US500の参照先であるS&P500の主要な11セクターでは、公益、素材、通信サービスの下げが目立ったものの、金融と情報技術は上昇しました。

ゲームストップ / GameStop Corp.は、ミーム株ブームの火付け役、キース・ギル氏のライブ配信開始後、不安定な展開となり急落しました。
さらに株売り出しの可能性と四半期売上高の減少を発表することで、39%という大幅安に。
この動きが他のミーム株にも波及し、AMCエンターテインメント・ホールディングス / AMC Entertainment Holdings, Inc.は15.1%下落、コス / Koss Corporationは17.4%下落しました。

エヌビディア / NVIDIA Corporationは続落し、前日に続いて時価総額が3兆ドルを割り込んでいます。

リフト / Lyft, Inc.は、2027年にかけてグロスブッキングが毎年15%増になるという見通しから、0.6%上昇しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年6月10日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年6月10日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月10日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、平均足と重なるような位置での推移で、上下にヒゲを長く伸ばす陰線で引けました。
平均足は陰連しており、段階的に実体が長くなり、上ヒゲが短くなっています。
このまま平均足に頭を押さえられる形で、続落するかに注目です。
ただし画面外の200日移動平均線は右肩上がりで、ローソク足より下に位置しています。

<1時間足チャート分析>

高値と安値を切り上げながら上昇していたところ、まず中期サポートラインを一時ブレイクする下げが発生しました。
しかしすぐに反発し、今度は中期レジスタンスラインを上抜けするも、上ヒゲを伸ばして反落しています。
最終的にローソク足は平均足を下回り、平均足も陰転しています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年6月10日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年6月10日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月10日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、上下にヒゲが伸びることで最高値を更新する、実体が短いコマ足で引けました。
ローソク足は平均足より高い位置にあり、平均足が陽連しているため、全体の流れは買い圧力が強いことを示唆しています。
フィボナッチの23.6%、38.2%といった主要な比率が押し目の目安になる可能性も考えられます。

<1時間足チャート分析>

上昇トレンド中に長期レジスタンスラインをブレイクし、それ以降は中期レジスタンスラインに頭を押さえられるレンジ相場に移行しました。
金曜日には方向感なく乱高下する値動きが続くものの、長期、中期のレジスタンスラインに挟まれるレンジから、価格が逸脱することはほぼありませんでした。
目先は、レンジの上下どちらに抜けるかがポイントになりそうです。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年6月10日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年6月10日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月10日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、一時最高値を更新するものの、上下にヒゲが長く、実体が短いコマ足で引けています。
平均足は陽連中ですが、上昇の角度は緩く、実体が短く下ヒゲが長い形状です。
ただし画面外の200日移動平均線は右肩上がりでローソク足より下にあるため、どちらかというと買い優勢の局面と考えられます。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインを上に抜けたあと、中期レジスタンスライン、中期サポートライン間のレンジ相場に移行しました。
金曜日の上下動で一時的にレンジの上下限をブレイクするも、すぐに内側に押し戻される展開が続きました。
最終的にはローソク足と平均足が重なるような位置で、週の取引を終えています。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年6月10日)の主な米国経済指標

特になし

本日発表予定の経済指標はこちら

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2024年6月10日8時30分のもの)

S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)、売り(Short)ともに減少しましたが、買いの減少の方が大きく、差し引きすると合計(Net)の売り越しが増加しました。
Open Interest(総取組高)は、前週と大きく変わりませんでした。

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら

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OANDA Lab編集部

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