NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :FOMC、CPIを目前に控えて積極的な売買は見送られる(2024年6月11日)

マーケットレポート

昨日(2024年6月10日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38840.5(+45.5)<+0.12%>
    US100(米国100株価指数):19082.0(+83.0)<+0.44%>
    US500(米国500株価指数):5363.2(+17.4)<+0.33%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

6月10日の米国株主要3指数は、今日と明日に開催されるFOMC、明日のCPIの内容や結果を待ってからという様子見の動きが強く、積極的な取引は控えられたものの、全てが上昇しました。

今回のFOMCでは金利据え置きが濃厚で、参加者の金利の見通しが焦点になります。
想定される年内の利下げ回数は、3月時点では3回だったものの、2回に減少するという見方があります。
9月FOMCでの利下げ確率は、今のところ50%を織り込んでいます。

年次開発者会議初日を迎えるアップル / Apple Inc.は、1.9%下落しました。
AI分野での取り組みに注目が集まっています。

サウスウエスト・エアラインズ / Southwest Airlines Co.は、米ヘッジファンド運営会社のエリオット・インベストメント・マネジメントが19億ドル相当の保有を明らかにしたため、7%上昇しました。

海洋掘削請負のダイヤモンド・オフショア・ドリリング / Diamond Offshore Drilling, Inc.は、同業のノーブル / Noble Corporation plcに15億9000万ドルで買収されることが発表されて、10.9%の急上昇でした。
ノーブル / Noble Corporation plcは6.1%上昇しています。

エヌビディア / NVIDIA Corporationは10対1の株式分割を発表し、0.8%上昇しました。
US30の参照先であるダウ工業株30種平均に採用されるとの観測も広がっています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年6月11日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年6月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月11日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、終値が平均足の実体に食い込む陽線で引けました。
平均足は陰連中で下落の角度もついており、それより下にローソク足があることから全体の流れは下降トレンドと考えられます。
このまま平均足に頭を押さえられて下落するかに注目が集まります。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインを頂点に下落が始まり、ローソク足が平均足を割り込むことで、平均足は陰転しています。
この下落は中期サポートライン付近で反発し、上昇に転じてローソク足が平均足を上に抜けました。
この値動きに伴って、平均足も陽転したところで前日の取引を終えています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年6月11日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年6月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月11日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、最高値は更新できなかったものの陽線で引けています。
平均足は陽連中でそれより高い位置での価格推移が続いているため、大局は上昇トレンドと考えられます。
画面外ですが、200日移動平均線も右肩上がりでローソク足より低い位置にあります。
最高値をさらに更新していけるかがポイントになりそうです。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスラインに頭を押さえられる、方向感のない展開が続いています。
ローソク足と平均足が複数回交差することで、平均足が何度も転換していることも、トレンドレス相場であることを示しています。
直近は中期サポートラインを底に反転し、ローソク足が平均足を上抜いています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年6月11日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年6月11日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月11日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、最高値更新はできませんでしたが、陽線で引けています。
平均足は陽連しているものの上昇の角度は緩やかで、なおかつ実体が短く下ヒゲが長いです。
ただし画面外にはなりますが、右肩上がりの200日移動平均線がローソク足より低い位置にあるため、どちらかというと買い圧力が強い局面と考えられます。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインを頂点に高値を切り下げており、中期サポートラインの位置にある安値が切り上がる展開で、三角保ち合いに移行しています。
ローソク足と平均足が何度も交わっていることからも、値動きに方向感がないことが確認できます。
どちら側を抜けていくかに注目が集まります。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年6月11日)の主な米国経済指標

11日(火)-(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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