NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :新規失業保険とPPIが悪く金融引き締めへの警戒感緩和(2024年6月14日)

マーケットレポート

昨日(2024年6月13日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):38616.5(-81.4)<-0.21%>
    US100(米国100株価指数):19588.2(+1.9)<+0.01%>
    US500(米国500株価指数):5432.2(-1.6)<-0.03%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

6月13日の米国株主要3指数は、それぞれが方向感のない1日でした。

木曜日早朝のFRBの発表で、年内の想定利下げ回数が1回にとどまることから、金融引き締めが長引く懸念が強まりUS30は大きく下げました。
しかし、この日に発表された新規失業保険週間申請件数が増加し、卸売物価指数(PPI)が予想より悪かったことから、金融引き締めへの警戒感が緩和され、US30はある程度値を戻しています。

US500の参照先であるS&P500の主要な11セクターでは、情報技術が1.4%上昇しています。

個別で見ていくと、半導体大手のブロードコム / Broadcom Inc.は、AI関連半導体の通期売上高見通しを上方修正し、株式分割の実施を発表することで12.3%上昇しました。

エヌビディア / NVIDIA Corporationは3.5%、アップル / Apple Inc.は0.5%上昇しています。

テスラ / Tesla, Inc.は、イーロン・マスクCEOの560億ドルの報酬案を株主が承認することで、2.9%上昇しました。

デザインソフトのアドビ / Adobe Inc.は、四半期決算が予想を上回ることで、時間外取引で14%の急上昇でした。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年6月14日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年6月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、下ヒゲが長く伸びる実体が短い陰線で引け、3陰連となっています。
ローソク足と平均足が寄り添うような価格推移が続いていますが、平均足は陰連しているため、全体の流れは売り圧力が強いと考えられます。
3万8000ドルを割り込み、直近安値を更新するかに注目です。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインを頂点とした下落がスタートしており、ローソク足が平均足を下に抜けることで、平均足は陰線転換しています。
この下落の最中に中期サポートラインを割り込み、安値圏に新たな中期サポートラインを形成して反発しました。
最終的に平均足と重なるような位置で、1日の取引を終えています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年6月14日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年6月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は最高値を更新するものの、実体が短く上下にヒゲが伸びる十字線になりました。
平均足は陽連を続けており、一時的に短くなっていた実体が再び長くなり始めています。
画面外の200日移動平均線が右肩上がりで、ローソク足よりも下にあるため、大局は上昇トレンドと考えられます。

<1時間足チャート分析>

陽連中の平均足にサポートされながらの上昇が続き、高値圏に中期レジスタンスラインを形成して反落しました。
ローソク足が平均足を割り込んだ位置に、中期サポートラインが引かれました。
またこの反落で平均足は陰転しています。
取引時間の終盤に、平均足付近までローソク足が戻りました。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年6月14日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年6月14日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年6月14日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、ほとんど実体がなく、上ヒゲも下ヒゲも伸びる十字線で引けました。
平均足は陽連中で、それよりも高い位置にローソク足があることから、全体としては買い圧力の方が強いことを示唆しています。
上ヒゲの先の最高値を更新していくかがポイントになりそうです。

<1時間足チャート分析>

陽連している平均足を伴っての上昇トレンドが続いていましたが、高値圏に長期レジスタンスラインが引かれて反落しました。
それ以降このラインを何度か試していますが、上回ることができず、もみ合い相場に移行しています。
ローソク足と平均足が何度か交わり、平均足も色が定まっていません。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年6月14日)の主な米国経済指標

14日(金)23:00(米国)6月ミシガン大学消費者態度指数・速報値

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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