NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :雇用統計が弱めの結果で9月利下げ観測が強まる(2024年7月8日)

マーケットレポート

先週金曜日(2024年7月5日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):39369.9(-21.5)<-0.05%>
    US100(米国100株価指数):20393.6(+215.5)<+1.07%>
    US500(米国500株価指数):5568.4(+28.5)<+0.51%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

7月5日の米国株主要3指数は、US30に方向感はありませんでしたが、US100とUS500は史上最高値を更新しています。

この日には雇用統計が発表され、非農業部門就業者数は前月比で20万6000人増と、市場の予想を上回っています。
その反面、平均時給の伸びが減速し、また4月と5月の非農業部門就業者数が下方修正されたため、雇用情勢の弱含みを感じさせる内容でした。

市場ではインフレ圧力が弱まっているという見方が広がり、9月利下げ観測が強まっています。
フェドウォッチによれば、9月利下げ確率は79%にまで上昇しています。

また長期金利が低下して、アップル / Apple Inc.やメタ・プラットフォームズ / Meta Platforms, Inc.などのハイテク銘柄に買いが入りました。

マイクロソフト / Microsoft Corporationは1.5%上昇し、終値で最高値を更新しました。

大手銀行株は、間もなく始まる第2四半期決算を控えて下落しています。
バンク・オブ・アメリカ / Bank of America Corporation、ウェルズ・ファーゴ / Wells Fargo & Company、JPモルガン・チェース / JPMorgan Chase & Co.は1.2~1.7%下落しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年7月8日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年7月8日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年7月8日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、実体がほとんどなく上下にヒゲが長いコマ足で引けたことから、目先の方向感は表れていないと考えられます。
平均足は陽連しており、それより高い位置にローソク足があるため、長期的には上昇トレンドであることを示唆しています。
また、右肩上がりの200日移動平均線より高い位置での価格推移が続いています。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスライン、サポートラインに挟まれた価格帯でのトレンドレス相場が続いています。
ローソク足は一方向に動き続けることがなく、平均足と頻繁に接触することで、平均足の色も転換しやすい展開です。
金曜日の取引では、ローソク足はほぼ平均足と同じ水準で引けています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年7月8日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年7月8日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年7月8日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、ほぼヒゲがない大陽線に近い形となり、大きく最高値を更新しました。
陽連中の平均足に対して、ローソク足が大きく先行しており、大局は上昇トレンドと考えられます。
200日移動平均線も右肩上がりで、それより高い位置にローソク足が並んでいます。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインを上抜けしてから、しばらくレンジ相場となり、中期レジスタンスラインを明確にブレイクできませんでした。
しかし一時的に押した水準に中期サポートラインをつけてから上昇が始まり、一気に中期レジスタンスラインを抜けて高値を更新しました。
平均足にも上昇の角度がついています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年7月8日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年7月8日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年7月8日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、最高値を更新する陽線で引けました。
平均足は陽連しており、それより高い位置にローソク足があるため、全体としては買い圧力が強い状況と考えられます。
押し目の水準を探る際には、フィボナッチの23.6%や38.2%といった主要な比率を目安にできそうです。

<1時間足チャート分析>

中期のレジスタンスライン、サポートラインに挟まれたトレンドレスな展開で、ローソク足と平均足が複数回交差していました。
最終的に上に抜けて高値を更新し、平均足も陽転しています。
このまま上昇が続く場合、平均足がサポートの役割を果たす展開も想定されます。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
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本日(2024年7月8日)の主な米国経済指標

特になし

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OANDA Lab編集部

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