NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :個人消費支出が強くハイテク株が買い戻され上昇相場に(2024年7月29日)

マーケットレポート

先週金曜日(2024年7月26日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):40647.0(+613.7)<+1.53%>
    US100(米国100株価指数):19044.5(+186.1)<+0.99%>
    US500(米国500株価指数):5466.6(+55.4)<+1.02%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

7月26日の米国株主要3指数は、揃って上昇しました。

この日に発表された個人消費支出(PCE)物価指数は、インフレ緩和を示唆する内容で、FRBの9月利下げ観測をさらに強化しました。
さらに、このところ売られていた大型ハイテク株が買い戻され、全体的な買い相場になりました。

個別で見ていくと、スリーエム / 3M Companyは通年の調整後利益見通しのレンジ下限を引き上げて、23%という大きな上昇を記録しました。

代表的なハイテク企業であるマグニフィセント・セブンのうち、アルファベットA / Alphabet Inc. Aとテスラ / Tesla, Inc.は下落したものの、残り5社は上昇しています。

油田サービスのベーカー・ヒューズ / Baker Hughes Companyは、第2四半期決算で利益が予想を上回り、5.8%上昇しています。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年7月29日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年7月29日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年7月29日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は長い陽線で引けて、ローソク足の終値は平均足を上に抜けました。
平均足は下ヒゲは伸びているものの陽連中で、どちらかというと買い優勢の展開と考えられます。
また200日移動平均線も右肩上がりで、それより高い位置にローソク足があります。

<1時間足チャート分析>

陰連中の平均足に頭を押さえられての下降トレンドは、長期サポートラインで底を打って上昇に転じました。
ローソク足が平均足を追い抜くことで、平均足は陽転しています。
一時的につけた頂点に中期レジスタンスラインが形成されました。
金曜日後半の上昇でこのラインを上に抜け、大きく高値を更新して取引を終えています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年7月29日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年7月29日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年7月29日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は安値圏で反発する陽線が立ち、陰連は3でストップしました。
平均足は陰連中で、実体が段階的に長くなっています。
また上ヒゲもかなり短くなってきているため、ローソク足との位置関係も含めて大局は下降トレンドと考えられます。
平均足付近まで戻って続落する展開も考えられます。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインが天井になり、1本前の長期サポートラインを下方向にブレイクしました。
陰連中の平均足を伴う下落が続き、更新された安値位置に新たな長期サポートラインが形成されています。
その後は方向感のない展開となり、高値は切り下げ、安値は切り上げています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年7月29日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年7月29日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年7月29日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は陽線で引けたものの、すでに平均足は終値ベースで陰転しています。
平均足より低い位置にローソク足が並んでいるため、初期段階の下降トレンドである可能性があります。
戻りの水準を見極めるには、フィボナッチの38.2%や50.0%を活用する戦略も考えられます。

<1時間足チャート分析>

長期サポートラインを割り込んでから売り圧力が増し、平均足に先行するようにまっすぐ下降しました。
この下落は長期サポートラインが底になって反発し、中期レジスタンスラインをつける水準まで上昇します。
それ以降は大きく上下動しますが、平均足は陽転しています。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年7月29日)の主な米国経済指標

特になし

本日発表予定の経済指標はこちら

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2024年7月29日8時30分のもの)

S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)はほぼ横ばい、売り(Short)は大幅に減少し、差し引きした合計(Net)の売りは大きな減少となりました。
Open Interest(総取組高)は、前週よりわずかに減少しています。

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら

OANDA CFD
Twitter Youtube

Published by
OANDA Lab編集部

OANDA証券株式会社が運営する「OANDAラボ」は、FX/CFDを統計学的側面で科学するメディアです。外国為替(FX)や世界の株価指数、金や原油などの商品市場に関するマーケット情報やデータ、ニュースを提供しています。
会社名:OANDA証券株式会社
所在地:東京都千代田区平河町1-3-13 CIRCLES平河町 10階
加入協会:一般社団法人金融先物取引業協会 / 日本証券業協会 / 日本商品先物取引業協会
登録番号:第一種 金融商品取引業 関東財務局長 (金商) 第2137号
問い合わせ先:お問い合わせフォームから


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。

この記事をシェアする
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :個人消費支出が強くハイテク株が買い戻され上昇相場に(2024年7月29日)