先週金曜日(2025年5月30日)のWTI原油動向振り返り
- 終値:61.07(-0.181)<-0.30%>
※OANDAが提供する商品CFD「WTI原油(USOIL)」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。
USOILは売りが優勢で続落。
米中関税交渉に関してトランプ米大統領が発言し、中国が米国との合意に違反した旨を示しました。
原油需要拡大への懸念が指摘されており、USOIL価格の下落要因だった模様です。
また、5月31日(土)開催予定のOPECプラスにおいて、7月の原油生産量の増加が検討されると伝えられました。
原油供給量の増加は価格下落要因だと考えられ、これもUSOIL価格に影響した模様です。
会合の結果に関して、7月の増産が決定された旨が報じられています。
なお、CFTC(米商品先物取引委員会)が原油の投機的ネットポジションを公開し、およそ18万6,000の買い越しでした。
買い越し幅は4月中旬を底にして増加傾向にあります。
【WTI原油(USOIL)】本日(2025年6月2日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2025年6月2日7時のもの)
左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示
<日足チャート分析>
ローソク足は上下にヒゲのある陰線を形成し、小幅安ながら2日続落となりました。
平均足は陽連しているもののローソク足と平均足が重なっており、上昇圧力は限定的です。
61ドル台で取引を開始して一時60ドル台まで下落しましたが、最終的に61ドル台で取引を終えました。
目先は、支持帯として機能する61ドル台から上昇するか、61ドルを割れて下落が加速するかに注目です。
<1時間足チャート分析>
取引半ばに上昇しましたが、その後の下落で始値を下回る水準で取引を終えました。
平均足は陰線と陽線が交互に現れ、ローソク足は平均足を上下しており、明確な方向性は出ていません。
直近安値を更新したものの、レンジの底である60ドル台の支持帯が機能する形となりました。
60ドル台の攻防の行方に注目です。
テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら
石油・天然ガス採掘装置(リグ)数の推移(週間)
米石油サービス会社ベーカー・ヒューズの発表によると、2025年5月23日時点の米国の原油リグ稼働数は前週から8基減少し、465基でした。
5月に入ってから減少が続き、直近は460基台で推移しています。
原油在庫の推移(週間)
米EIA(エネルギー情報局)の発表によると、2025年5月23日時点の原油在庫は前週比で279.5万バレルほど減少し、およそ4億4036万バレルです。
直近は減少しており、2025年4月中盤くらいからほぼ横ばいで推移しています。
またWTI原油(USOIL)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>WTI原油(USOIL)リアルタイムレート
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OANDA Lab編集部
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