S&P500の振り返りと見通し:先週末のS&P500は雇用統計の下振れで急落。米国市場に警戒感広がる(2025年8月4日)

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先週金曜日(2025年8月1日)のS&P500の振り返り

S&P500 US500(※)
終値 6,238.01 6,239.6
前日比 -101.38(-1.60%) -104.0(-1.64%)

※OANDAが提供するS&P500指数を参照したCFD「US500」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

2025年8月1日(金曜)のS&P500は、前日比101.38ポイント安(-1.60%)の6,238.01ポイントと続落。
7月雇用統計の大幅な下振れを受けて、NYダウやナスダック100などの主要指数は軒並み急落しました。

雇用統計では、非農業部門雇用者数が7.3万人増と市場予想10.4万人増を大幅に下回り、失業率も4.2%に上昇、さらに過去2か月分の雇用者数が合計約26万人下方修正されました。
雇用統計の担当局長が解任されるなど、混乱が生じています。

セクター別に見ると、一般消費財が-3.59%、情報技術が-2.07%と大幅下落したのをはじめ、8セクターが下落。
ヘルスケアや小売業などディフェンシブセクターとされる3セクターがわずかに上昇するに留まりました。
投資家のリスク回避姿勢が強まった形で、市場全体に警戒感が広がるなか、業種ごとの強弱が鮮明になっています。

個別銘柄では、コインベース(COIN)、アマゾン(AMZN)が大幅下落し、メタ・プラットフォームズ(META)、アップル(AAPL)、マイクロソフト(MSFT)、テスラ(TSLA)も軟調でした。
一方、ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)、ホームデポ(HD)、コストコ(COST)などはわずかに上昇しました。

本日(2025年8月4日)のUS500チャートテクニカル分析

本日(2025年8月4日)のUS500チャートテクニカル分析
(チャートは2025年8月4日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間100)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足は陰線を形成し、2日続落となりました。
平均足は陽連しているものの、ローソク足と平均足は重なっており、明確な方向性は出ていません。
31日の6,400ドル台半ばの高値から、2日続落により6,200ドル台前半まで下落が進みました。
目先は、下落が続き節目価格6,000ドルを目指すか、6,200ドルは割れずに反発するかに注目です。

<1時間足チャート分析>

取引前半から終日下落が進み、当日安値付近で取引を終えました。
平均足は陰連しローソク足はその下を推移しており、売り優勢を示しています。
30日安値を割れるとともに下落が加速する形となりました。
30日安値割れ後の下落がどの水準まで進むかに注目です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

米国の主要株価指数の変化率チャート

米国の主要株価指数の変化率チャート
(画像は2025年8月4日7時のもの)

米国株の主要3指数(US30、US100、US500)の変化率を比較したチャートです。
先週末のUS500は日中を通してジリ安の展開が続き、下落基調が優勢でした。
終盤はやや持ち直す場面があったものの、最終的にマイナス圏で取引を終えています。

US500 S&P500指数を参照したCFD
US30 NYダウ指数を参照したCFD
US100 NASDAQ100指数を参照したCFD

株価指数変化率チャートはこちら

本日(2025年8月4日)の主な米国経済指標

4日(月)23:00(米国)6月製造業新規受注(前月比)

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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