NYダウの振り返りと見通し:NYダウは反落。ISM非製造業景況指数悪化と関税強化懸念が重し(2025年8月6日)

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昨日(2025年8月5日)のNYダウの振り返り

NYダウ US30(※)
終値 44,111.74 44,153.0
前日比 -61.90(-0.14%) -130.6(-0.29%)

※OANDAが提供するNYダウ指数を参照したCFD「US30」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

2025年8月5日(火曜)のNYダウは、前日比61.90ドル安(-0.14%)の44,111.74ドルで反落しました。

下落の主な要因は、7月ISM非製造業景況指数が50.1まで低下し、市場予想の51.5を大幅に下回ったことだと考えられます。
米サービス業の事実上の停滞を示し、投資家心理を冷やす要因となりました。

さらに市場の警戒感を高めたのが、トランプ大統領による関税政策の強化姿勢です。
輸入半導体への関税措置を早ければ来週中にも発表すると表明、医薬品の関税が最大250%になる可能性を示し、個人消費の悪化につながるとの懸念が株価を押し下げました。

個別銘柄は、テクノロジー関連銘柄の多くが下落している一方で、一部のエネルギー関連銘柄やディフェンシブ銘柄は堅調に推移しています。
全体としては下落基調でした。

エヌビディア(NVDA)、マイクロソフト(MSFT)、アップル(AAPL)などは下落し、ユナイテッドヘルス(UNH)、シェブロン(CVX)、メルク(MRK)などは上昇しています。

本日(2025年8月6日)US30のチャートテクニカル分析

本日(2025年8月6日)US30のチャートテクニカル分析
(チャートは2025年8月6日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間100)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足は下ヒゲの長い陰線を形成し、大幅高後の反落となりました。
平均足は陽連後の陰転3日目で、ローソク足は平均足と重なっており、明確な方向性は出ていません。
下落したものの上ヒゲ部分で前日高値を更新しており、上昇圧力も維持されています。
目先は、上昇に転じ5日続落後の反発が続くか、8月安値更新に向けて下落が進むかに注目です。

<1時間足チャート分析>

取引半ばから下落を開始した後、大きく反発しましたが、始値を下回る水準で取引を終えました。
平均足は陰連しているものの、ローソク足は平均足と重なっており、明確な方向性は出ていません。
7月28日高値と8月1日安値の半値戻し付近での取引が続いています。
目先は、半値戻しを経てさらに上昇が続くか、半値戻しで上昇一服となり反落が進むかに注目です。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

米国の主要株価指数の変化率チャート

米国の主要株価指数の変化率チャート
(画像は2025年8月6日7時のもの)

米国株の主要3指数(US30、US100、US500)の変化率を比較したチャートです。
US30はおおむね横ばいで推移した後、22時以降に下落基調へ転じました。
一時的に下げ幅を拡大しましたが、その後はやや持ち直す動きとなりました。
最終的には、3指数の中で下落幅が最も小さい水準で取引を終えています。

US30 NYダウ指数を参照したCFD
US100 NASDAQ100指数を参照したCFD
US500 S&P500指数を参照したCFD

株価指数変化率チャートはこちら

本日(2025年8月6日)の主な米国経済指標

6日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数(前週比)

本日発表予定の経済指標はこちら

OANDA CFD
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OANDA Lab編集部

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