S&P500の振り返りと見通し:S&P500は下落。ISM非製造業景況指数悪化とトランプ関税発言で売り優勢(2025年8月6日)

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昨日(2025年8月5日)のS&P500の振り返り

S&P500 US500(※)
終値 6,299.19 6,301.6
前日比 -30.75(-0.49%) -46.0(-0.72%)

※OANDAが提供するS&P500指数を参照したCFD「US500」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

2025年8月5日(火曜)のS&P500は、前日比30.75ポイント安(-0.49%)の6,299.19ポイントで取引を終えました。
市場は小高く始まり堅調に推移しましたが、経済指標の発表後に売りに押される展開となりました。

7月ISM非製造業景況指数が市場予想の51.5を大幅に下回る50.1と発表され、前月の50.8からも低下、米国のサービス業停滞が鮮明化しました。
また、トランプ大統領が医薬品への関税を段階的に引き上げ、最終的に250%まで上げる方針を表明、半導体に対する新たな関税措置についても「来週程度以内」に発表する考えを示しました。
弱い経済活動と、根強いインフレ圧力の綱引き状態になっています。

セクター別に見ると、前日比で素材が+4.47%、一般消費財が+5.15%と大きく上昇した一方で、ヘルスケア(-6.01%)、資本財・サービス(-2.77%)、金融(-3.43%)など、ディフェンシブ銘柄と景気敏感銘柄の双方で下落が見られました。

個別銘柄ではエヌビディア(NVDA)、マイクロソフト(MSFT)、JPモルガン・チェース(JPM)、ビザ(V)などが下落し、オラクル(ORCL)、ホーム・デポ(HD)などは上昇しています。

本日(2025年8月6日)のUS500チャートテクニカル分析

本日(2025年8月6日)のUS500チャートテクニカル分析
(チャートは2025年8月6日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間100)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足は上下に短いヒゲのある陰線を形成し、前日4日の大幅高後の反落が進みました。
平均足は陽連しているものの、ローソク足と平均足は重なっており、明確な方向性は出ていません。
下落しましたが上ヒゲ部分で前日高値を更新しており、上昇圧力も維持されています。
目先は、下落が続き4日の大幅高による上昇を巻き戻すか、反発して5日高値を超え上昇が進むかに注目です。

<1時間足チャート分析>

ジリ高が進んだ後、後半に大きく下落してそのままの水準で取引を終えました。
平均足は陰連しローソク足はその下を推移しており、売り優勢を示しています。
7月31日高値と8月1日安値の6割戻し近くまで上昇した後、下落が進んでいます。
目先は、6割戻し後の下落がさらに続くか、反発して5日高値を超える動きを見せるかに注目です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

米国の主要株価指数の変化率チャート

米国の主要株価指数の変化率チャート
(画像は2025年8月6日7時のもの)

米国株の主要3指数(US30、US100、US500)の変化率を比較したチャートです。
US500は序盤から方向感に欠ける動きが続き、22時以降に下落に転じました。
一時は急落したものの、その後は緩やかに値を戻す展開となりました。
ただし戻りは限定的で、最終的にUS100に次ぐ下落率で取引を終えています。

US500 S&P500指数を参照したCFD
US30 NYダウ指数を参照したCFD
US100 NASDAQ100指数を参照したCFD

株価指数変化率チャートはこちら

本日(2025年8月6日)の主な米国経済指標

6日(水)20:00(米国)MBA住宅ローン申請指数(前週比)

本日発表予定の経済指標はこちら

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Published by
OANDA Lab編集部

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