S&P500の振り返りと見通し:S&P500は小幅下落。インフレ上振れとFRB人事で市場神経質(2025年8月8日)

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昨日(2025年8月7日)のS&P500の振り返り

S&P500 US500(※)
終値 6,340.00 6,352.0
前日比 -5.06(-0.08%) +2.40(+0.04%)

※OANDAが提供するS&P500指数を参照したCFD「US500」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

2025年8月7日(木)のS&P500は、前日比5.06ポイント安(-0.08%)の6,340.00ポイントで取引を終えました。
投資家の間で株価過熱感への懸念が表面化しました。

週間新規失業保険申請件数は22万6000件と市場予想を上回り、さらにNY連銀の消費者調査では、1年先の予想インフレ率が前月の3.0%から3.1%に、5年先は2.6%から2.9%に上昇し、経済減速下でもインフレ上振れリスクが意識されました。

また、ウォラーFRB理事が次期議長の最有力候補として浮上し、同氏は7月FOMCで利下げを主張していたことから、金融緩和期待が高まりました。

トランプ大統領がミラン経済諮問委員会(CEA)委員長をFRB理事候補に指名し、FRBのハト派傾向が強まる可能性が示唆されています。
セクター別に見ると、11セクター中6セクターが上昇し、公益事業、生活必需品、情報技術などの防御的なセクターが買われました。

個別銘柄ではエヌビディア(NVDA)、アマゾン(AMZN)、アルファベット(GOOG)、コカ・コーラ(KO)、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)が上昇しています。

本日(2025年8月8日)のUS500チャートテクニカル分析

本日(2025年8月8日)のUS500チャートテクニカル分析
(チャートは2025年8月8日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間100)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足は上下にヒゲのある実体の短い陽線を形成し、2日続伸となりました。
平均足は陽連しているものの、ローソク足は平均足と重なっており、明確な方向性は出ていません。
一時的ながら年初来高値のある6400ドル台に到達しました。
目先は、6400ドルを回復し年初来高値を目指すか、6400ドルは回復せず反落が進むかに注目です。

<1時間足チャート分析>

取引開始からの上昇後、半ばに下落しましたが、始値を上回る水準で取引を終えました。
平均足は陰連しているものの、ローソク足は平均足と重なっており、明確な方向性は出ていません。
8月1日安値を底値に、切り上げを伴う上昇が進んでいます。
目先は、7日高値を超えて切り上げが続くか、下落が進み1日安値を目指すかに注目です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

米国の主要株価指数の変化率チャート

米国の主要株価指数の変化率チャート
(画像は2025年8月8日7時のもの)

米国株の主要3指数(US30、US100、US500)の変化率を比較したチャートです。
US500は序盤は小幅な上昇に留まりましたが、夜にかけて上昇幅を拡大しました。
しかし19時頃に下落に転じ、日付が変わる頃にマイナス圏まで落ち込みました。
その後はやや持ち直し、最終的には0%付近で取引を終えています。

US500 S&P500指数を参照したCFD
US30 NYダウ指数を参照したCFD
US100 NASDAQ100指数を参照したCFD

株価指数変化率チャートはこちら

本日(2025年8月8日)の主な米国経済指標

特になし

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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