先週金曜日(2025年8月29日)のドル円動向振り返り
ドル円はわずかに円安。
米国で個人消費支出(PCEデフレーター)が発表され、前年同月比で市場予想と一致しました。
発表直後のドル円は円安で反応したものの、買い一巡後は円高の展開です。
シカゴ購買部協会景気指数等が市場予想より弱かったことが、円高の一因と報じられています。
日付が変わってから円安方向にやや戻り、最終的に8月28日終値に比べてわずかに円安で取引を終えました。
なお、日本で失業率が発表され、市場予想よりも強い結果でした。
これに対して、ドル円は特段の反応を示していません。
また、デイリー米サンフランシスコ連銀総裁が発言し、政策を再調整する時期が迫っているとの認識が示されました。
本日(2025年9月1日)のドル円チャートテクニカル分析
(チャートは2025年9月1日7時のもの。「OANDA_Order_Book_JP」を表示)
「オーダーブック」を見ると、144円台後半から147円付近にかけて、買い注文を確認できます。
現在値付近や円高の範囲で発注されており、買い意欲の強さがわかります。
しかし、円安の範囲では買い注文が乏しいです。
積極的に買いたいトレーダーの人数は、少ない可能性があります。
その一方、148円付近の売り注文が特に厚いです。
レジスタンスライン付近に位置しており、これが注目されている模様です。
また、148円台後半にも、特に厚い売り注文があります。
この周辺にもレジスタンスラインがあり、これに着目した注文だと考えられます。
「オーダーブック」の詳細は、以下よりご確認下さい。
>オーダーブックをMT4/5に表示するインジケーター「OANDA_Order_Book_JP」はこちら
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ドル円と他の通貨ペアとの相関分析
(画像は2025年9月1日7時のもの)
過去24時間の相関関係を見ると、ドル円と弱い相関関係だったのは豪ドル円です。
その一方、強い逆相関関係だったのはポンドドルです。
逆相関関係だったのはユーロドルと豪ドル米ドル、弱い逆相関関係だったのはポンド円です。
相関性分析ツールは、以下よりご確認下さい。
>相関性チェックツール
米ドル、円を含む主要8通貨の通貨強弱分析
(画像は2025年9月1日7時のもの)
過去24時間の通貨強弱分析を見ると、直近で最も強い通貨はNZドル、最も弱い通貨は円です。
円はゼロを挟んで上下動し、午後以降はマイナス圏で取引されました。
ドルは夜にプラス幅を広げ、その後マイナスに転じました。
通貨の強弱チャートは、以下よりご確認下さい。
>通貨の強弱チャート
今週のドル円の注目材料
2日(火)18:00(ユーロ)8月消費者物価指数(HICP、速報値)(前年同月比)
2日(火)18:00(ユーロ)8月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値)(前年同月比)
2日(火)21:00(ブラジル)4-6月期四半期国内総生産(GDP)(前年同期比)
2日(火)21:00(ブラジル)4-6月期四半期国内総生産(GDP)(前期比)
2日(火)22:45(米国)8月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値)
2日(火)23:00(米国)8月ISM製造業景況指数
3日(水)10:30(豪州)4-6月期四半期国内総生産(GDP)(前年同期比)
3日(水)10:30(豪州)4-6月期四半期国内総生産(GDP)(前期比)
3日(水)23:00(米国)7月製造業新規受注(前月比)
3日(水)23:00(米国)7月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
3日(水)27:00(米国)米地区連銀経済報告(ベージュブック)
4日(木)21:15(米国)8月ADP雇用統計(前月比)
4日(木)21:30(米国)前週分失業保険継続受給者数
4日(木)21:30(米国)前週分新規失業保険申請件数
4日(木)21:30(米国)7月貿易収支
4日(木)22:45(米国)8月サービス部門購買担当者景気指数(PMI、改定値)
4日(木)22:45(米国)8月総合購買担当者景気指数(PMI、改定値)
4日(木)23:00(米国)8月ISM非製造業景況指数(総合)
5日(金)18:00(ユーロ)4-6月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前年同期比)
5日(金)18:00(ユーロ)4-6月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前期比)
5日(金)21:30(カナダ)8月失業率
5日(金)21:30(カナダ)8月新規雇用者数
5日(金)21:30(米国)8月失業率
5日(金)21:30(米国)8月平均時給(前年同月比)
5日(金)21:30(米国)8月平均時給(前月比)
5日(金)21:30(米国)8月非農業部門雇用者数変化(前月比)
またUSD/JPY(米ドル/日本円)リアルタイムチャートは、以下よりご確認下さい。
>USD/JPY(米ドル/日本円)リアルタイムレート
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OANDA Lab編集部
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