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NYダウの振り返りと見通し:史上最高値更新。労働市場修正と利下げ期待が支援(2025年9月10日)

ニュース

昨日(2025年9月9日)のNYダウの振り返り

NYダウ US30(※)
終値 45,711.34 45,662.5
前日比 +196.39(+0.43%) +130.0(+0.29%)

※OANDAが提供するNYダウ指数を参照したCFD「US30」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

2025年9月9日(火)のNYダウは、前日比196.39ドル高(+0.43%)の45,711.34ドルで取引を終えました。

米労働省が発表した雇用者数の年次基準改定で、2025年3月までの1年間の就業者数が91.1万人下方修正され、労働市場の減速が示唆されたことから、来週の連邦公開市場委員会( FOMC)で利下げ再開が「ほぼ確実」との見方が強まりました。
株式全体では利下げ期待が支えとなり、NYダウとS&P500は史上最高値を更新しています。

一方で、生産者物価指数(PPI)、消費者物価指数(CPI)の発表を控え、インフレ指標の見極めが意識されています。

個別銘柄を見ると、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)が前日比+8.64%と急騰し、指数を押し上げました。

その他にも、エヌビディア(NVDA)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、JPモルガン・チェース(JPM)、ゴールドマン・サックス・グループ(GS)、シスコ・システムズ(CSCO)などが上昇しました。
一方で、アップル(AAPL)、ウォルト・ディズニー(DIS)、ナイキ(NIKE)、ホーム・デポ(HD)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)などが下落しています。

全体としては、底堅い一方で、銘柄間の明暗がはっきりした一日でした。

本日(2025年9月10日)US30のチャートテクニカル分析

本日(2025年9月10日)US30のチャートテクニカル分析
(チャートは2025年9月10日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間100)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足は上下にヒゲのある陽線を形成し、高値圏での2日続伸となりました。
平均足は陽連しているものの、ローソク足と平均足は重なっており、明確な方向性は出ていません。
8月後半から45,700ドル台が抵抗帯として機能する状態です。
目先は、抵抗帯を突破して上昇が加速するか、抵抗帯を超えられず反落が進むかに注目です。

<1時間足チャート分析>

小動きの展開が続いた後、取引後半に上昇が進みました。
平均足は陽連しローソク足はその上を推移しており、買い優勢を示しています。
5日高値と9日高値でダブルトップ形成の可能性があります。
目先は、ダブルトップ形成による下落が進むか、9日高値を突破して上昇が加速するかに注目です。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

米国の主要株価指数の変化率チャート

米国の主要株価指数の変化率チャート
(画像は2025年9月10日7時のもの)

米国株の主要3指数(US30、US100、US500)の変化率を比較したチャートです。
US30は序盤から小幅な上下を繰り返し、方向感に乏しい展開でした。
日付が変わる頃から上昇基調を強め、最終的に0.3%付近で取引を終えています。
主要3指数の中では最も小幅な上昇率となりました。

US30 NYダウ指数を参照したCFD
US100 NASDAQ100指数を参照したCFD
US500 S&P500指数を参照したCFD

株価指数変化率チャートはこちら

本日(2025年9月10日)の主な米国経済指標

10日(水)21:30(米国)8月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比)
10日(水)21:30(米国)8月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)
10日(水)21:30(米国)8月卸売物価指数(PPI)(前年同月比)
10日(水)21:30(米国)8月卸売物価指数(PPI)(前月比)

本日発表予定の経済指標はこちら

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OANDA Lab編集部

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問い合わせ先:お問い合わせフォームから


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