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S&P500の振り返りと見通し:AIバブル懸念と利下げ期待後退でテック売り加速(2025年11月19日)

ニュース

昨日(2025年11月18日)のS&P500の振り返り

S&P500 US500(※)
終値 6617.32 6612.4
前日比 -55.09(-0.83%) -70.6(-1.06%)

※OANDAが提供するS&P500指数を参照したCFD「US500」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

2025年11月18日(火)のS&P500は、前日比55.09ポイント安(-0.83%)の6617.32ポイントで取引を終えました。

12月利下げ期待が後退したことで、市場は引き続き売り優勢の地合いとなっています。
調整局面入りが意識される中、ハイテク株を中心に持ち高調整の売りが出ました。

19日の市場後にエヌビディア(NVDA)の決算発表、20日に雇用統計の発表があり、市場はこれらの結果を待って次の方向性を探ることになると考えられます。

セクター別に見ると、11セクター中6セクターが上昇し、5セクターが下落しました。
上昇したセクターは、エネルギーが+0.61%、ヘルスケアが+0.54%、不動産が+0.36%です。
下落のワースト3は一般消費財が-2.50%、情報技術が-1.68%、資本財・サービスが-0.48%です。

上昇したセクターの方が多かったものの、指数自体はマイナスで取引を終えています。

個別銘柄では、メドトロニック(MDT)、メルク(MRK)、ダナハー(DHR)、エクソン・モービル(XOM)、フィリップ・モリス・インターナショナル(PM)などが上昇。
マイクロン・テクノロジー(MU)、アリスタ・ネットワークス(ANET)、アップロビン(APP)、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)、マスターカード(MA)などが下落しました。

本日(2025年11月19日)のUS500チャートテクニカル分析

本日(2025年11月19日)のUS500チャートテクニカル分析
(チャートは2025年11月19日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間100)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足は下ヒゲのある陰線を形成し、4営業日続落となりました。
平均足は陽連後の陰転3日目で、ローソク足は平均足の下にあり、下落トレンド開始を示唆しています。
支持帯として機能していた6600ポイント台半ばを下回り、一時的に6600ポイントも割れました。
目先は、6600ポイントを割れて下落が加速するか、6600ポイント付近から反発するかに注目です。

<1時間足チャート分析>

取引前半から下落した後、後半に若干反発して取引を終えました。
平均足は陰連しているものの、ローソク足と平均足は重なっており、明確な方向性は出ていません。
支持帯として意識されていた11月7日安値を下回り取引を終えました。
目先は、7日安値割れ後の下落が続くか、反発して7日安値を回復するかに注目です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

米国の主要株価指数の変化率チャート

米国の主要株価指数の変化率チャート
(画像は2025年11月19日7時のもの)

米国株の主要3指数(US30、US100、US500)の変化率を比較したチャートです。
US500は序盤は0%付近でもみ合う展開でしたが、昼前から下落基調を強めました。
その後はマイナス圏で上下を繰り返す展開となり、翌1時頃には-1.5%付近まで下落幅を広げています。
最終的に-1.06%で取引を終え、主要3指数の中では最も小幅な下落率に留まりました。

US500 S&P500指数を参照したCFD
US30 NYダウ指数を参照したCFD
US100 NASDAQ100指数を参照したCFD

株価指数変化率チャートはこちら

本日(2025年11月19日)の主な米国経済指標

19日(水)22:30(米国)8月貿易収支
19日(水)28:00(米国)米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

本日発表予定の経済指標はこちら

OANDA CFD
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OANDA Lab編集部

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