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S&P500の振り返りと見通し:雇用統計は労働市場減速を示唆。調整色が強まる展開に(2025年12月17日)

ニュース

昨日(2025年12月16日)のS&P500の振り返り

S&P500 US500(※)
終値 6800.26 6805.8
前日比 -16.25(-0.24%) -31.2(-0.46%)

※OANDAが提供するS&P500指数を参照したCFD「US500」の終値です。
※終値はNY時間17時時点のMidです。

2025年12月16日(火)のS&P500は、前日比16.25ポイント安(-0.24%)の6800.26ポイントで取引を終えました。

11月雇用統計が発表され、非農業部門雇用者数の伸びは低調、失業率は上昇しました。
また、10月分の非農業部門雇用者数は予想を下回り、8月、9月分も下方修正されています。
労働市場の鈍化を示す内容を受けて金融株などが売られ、調整色が強まる展開となりました。

半導体関連に加えディフェンシブ株も下落し、相場の重荷となっています。

セクター別に見ると、11セクター中3セクターが上昇し、8セクターが下落しました。
上昇したセクターは情報技術が+0.32%、一般消費財が+0.31%、コミュニケーション・サービスが+0.19%です。
下落したセクターのワースト3はエネルギーが-2.98%、ヘルスケアが-1.28%、不動産が-0.95%でした。

多くのセクターが下落しており、全体としては軟調傾向でした。

個別銘柄では、パランティア・テクノロジーズ(PLTR)、オラクル(ORCL)、TモバイルUS(TMUS)、ネットフリックス(NFLX)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)などが上昇。
ファイザー(PFE)、エクソン・モービル(XOM)、シェブロン(CVX)、IBM(IBM)、クアルコム(QCOM)などが下落しました。

本日(2025年12月17日)のUS500チャートテクニカル分析

本日(2025年12月17日)のUS500チャートテクニカル分析
(チャートは2025年12月17日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間100)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

ローソク足は下ヒゲの長い陰線を形成して下落が進みました。
平均足は陽連しているものの、ローソク足と平均足は重なっており、明確な方向性は出ていません。
16日の下落で12月安値を更新しました。
目先は、12月安値更新を伴う下落が続くか、11日高値に向けて反発するかに注目です。

<1時間足チャート分析>

取引前半の下落の後、半ばに反発しましたが、後半に再度下落して始値を下回る水準で取引を終えました。
平均足は陰連と陽連が交互に現れ、ローソク足と平均足は重なっており、明確な方向性は出ていません。
一時的に12日安値を割れましたが、11日高値と12日安値の間の取引が続いています。
目先は、12日安値割れに向け再度下落が進むか、11日高値に向け反発するかに注目です。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

米国の主要株価指数の変化率チャート

米国の主要株価指数の変化率チャート2025/12/17
(画像は2025年12月17日7時のもの)

米国株の主要3指数(US30、US100、US500)の変化率を比較したチャートです。
US500は序盤から軟調に推移し、夕刻に一時-0.7%付近まで値を下げました。
その後、反発してプラス圏を回復する上昇を見せたものの、23時頃から再び下落基調を強め、終盤にかけて下げ幅を拡大しています。
最終的に約-0.46%で取引を終え、主要3指数の中ではUS30に次ぐ下落率となりました。

US500 S&P500指数を参照したCFD
US30 NYダウ指数を参照したCFD
US100 NASDAQ100指数を参照したCFD

株価指数変化率チャートはこちら

本日(2025年12月17日)の主な米国経済指標

17日(水)21:00(米国)MBA住宅ローン申請指数(前週比)

本日発表予定の経済指標はこちら

OANDA CFD
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OANDA Lab編集部

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