ロンドン為替見通し=レーンECB専務理事の講演に要注目か

市場見通し
 本日のロンドン為替市場のユーロドルは、英国が英国王戴冠式記念で祝日となっており、主要な経済指標などの発表もないことから動意に乏しい展開が予想される。

 ユーロドルは、NYカットオプション(8日:1.1000ドル、9日:1.1025ドル、11日:1.1040ドル)のマグネット効果で値動きが抑制される可能性を念頭に置いておきたい。

 先週の欧州中央銀行(ECB)理事会では、予想通りに政策金利が0.25%引き上げられたが、何人かのタカ派メンバーが0.5%の利上げを主張したと報じられている。ECBは、タカ派メンバーへの譲歩として、資産購入プログラム(APP)で購入した債券の満期償還金再投資を7月に停止する方針を示した。
 本日は、0.5%の利上げを主張したと予想されるタカ派のレーン欧州中央銀行(ECB)専務理事兼チーフ・エコノミストの講演に注目することになる。
 先日発表されたユーロ圏の銀行が1-3月(第1四半期)に予想以上に融資を抑制したこと、利上げ幅が0.25%に縮小されたことなどを受けた6月の理事会での利上げ幅やターミナルレート(利上げの最終到達点)への言及に要注目となる。

 ウクライナ情勢に関しては、明日9日のロシアの「戦勝記念日」を控えて、露下院議長が、ウクライナ政権中枢に向けた戦術核の使用を促す極論を提案しており、関連ヘッドラインに警戒しておきたい。


想定レンジ上限
・ユーロドル:1.1095ドル(4/26高値)
・ユーロ円:150.39円(5/3高値)

想定レンジ下限
・ユーロドル:1.0942ドル(日足一目均衡表・基準線)
・ユーロ円:147.69円(4/26安値)
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